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歴史ミステリー小説「東毛奇談」 終章 5

「これは家康が新田源氏であると名乗ったときから新田のイデオロギーを引き継ぐというのと同じ論理ね」
「そうです。そして、問題の核心は、高徳本人か若しくは、その意志を継いだ人物が何故この地に死ぬまで留まっていたかです。それには理由があるはずなんです」
「それこそ義貞と内侍の血統を守ることだったというのね。それが私の系統だと……」
「それはきっと龍舞という名前に秘密が隠されているはずです」
「龍舞か……」といって琴音は長いため息をついた。
「まあ俺だって、あなたは誰々の子孫ですと出し抜けに言われたら面を食らうだろうよ。でも龍ちゃんが新田の末裔で、なぜここに千ちゃんがいて、こんなことを調べているのかをもっと考えようぜ。二人が今ここにいるのは偶然じゃないはずだ」
「そうです。そこで自分の家系も調べました。そして分かったんです。自分は世良田氏の末裔だったのです。そう徳川家康に系図を奪われた世良田氏、つまり本当の徳川氏だったのです」

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歴史ミステリー小説「東毛奇談」 終章 4

「まったくだぜ」と弦さんは受けて、続けて語った。「埋蔵金伝説といわれるものには、一つの法則があるんだ。それは前政権の遺産は、次の政権を立てた者に引き継がれていくんだ。自然の流れといってもいい。旧政権が倒れる時に、必ずといってもいいほど埋蔵金伝説は生まれるんだ。こう考えるといい、新しい政権の権力を引き継ぐのと同時に、その財力も受け継いでいたはずである。それは落城後の強奪に似ている。前政権の金や財宝を奪ったなど、もともと公表する必要などないからな。現政権にとって前政権の財産は手に入れるべき重要問題なんだぜ。前政権が山に隠した財宝を、現政権が探し出して手に入れることは当然のことである。このときに、必ず前政権の埋蔵金伝説が生まれるんだ

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歴史ミステリー小説「東毛奇談」 終章 3

それだけじゃない。こういう話もある。明治19年に東京市の大都市計画が立案され、この中から一つの案が出された。既成の東京の町並みを莫大な費用を掛けて作り直すよりも、北海道の例に倣って新天地を求めて、新都市を開発しようというものであった。この候補地が東京から80キロ~100キロの地として、群馬を中心とした赤城山南麓から埼玉県北部を間とした。この発案の中心人物が、当時外相兼臨時建設局総裁の井上馨と警視総監兼建設局副総裁の三島通庸であったという。つまり井上馨はこの東毛の地に帝都を築こうとした。この上州遷都論は討議されたが、結局は実現することはなかった。妻の実家に帝都を移そうなんて、けしからんという意見もあったらしいからね」

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「ブログの殿堂」歴史部門1位になりました。


fc2ブログの「物語を物語る」が「ブログの殿堂」歴史部門で1位になっていました。
みなさまのおかげです。
これからも歴史ミステリー小説を掲載していきますので、よろしくおねがいいたします。

ただ、アクセス解析で調べると、この小説を目的に飛んできていないことが分かりました。ちと残念……。
多いのは、「福田康夫首相」関係です。(大したこと書いてませんが)
それに相変わらず、「木村拓哉と群馬国際アカデミー」関連、「朝青龍」関係も関心が高いですね。
「24」「ギャル曽根」「京極夏彦」あたりも最近の傾向で多くなっています。
意外に「デスノート」は少なかった。藤原竜也や松山ケンイチの方が多いくらいだった。
で、ここ2,3日でダントツに多いのが「家康、信玄親子説」ですね。
あまりのもトンデモ説なので、少し書いただけなのですが。これも、記事としては大したことを書いてませんが……。
思った以上に歴史ものに人気があったんですね。
あとは、過去の記事を見て思ったのは、「東国原知事批判」は気合いが入っていますね。自分で読み返して思わず笑ってしまいました。
でも、また書こうかな。「東国原知事」相変わらずバラエティ番組出まくってますから。みなさんもそろそろ気づいてますよね。

でも次回は「エヴァ」です。

政治家の世襲制って。小渕優子議員出産。


小渕恵三元首相の二女、優子衆議院議員(33) が9月25日に第1子となる男児を出産した。この日に福田康夫衆議院が首相に指名された。
さて、この読売新聞群馬版には、県内の明るいニュースとして、小渕優子議員の出産が掲載されていたが、この見出しが「妙」だった。
『「5人目あるかも」 小渕議員長男誕生に喜びの声』
記事のコメントには、自民党群馬県連の笹川尭会長が答えている。「群馬はおめでた続きだ。4人の首相を出した、これで5人目もあるかもしれない」
うん、これって変じゃないか。
小渕元首相の娘が子供を産んで、その子が首相になるのか。
あまりにもサラっと答えているので、だれも疑問にも思わなかったのだろうか。
そこがおかしなことなんだけど……。
代議士は血縁者が代々受け継ぐものなのか? 
首相は世襲制なのか?
それを見出しにする新聞社に何か意味があるのか。
確かに、最近の首相はみな代議士の血縁者だし、いまの国会議員の半数以上は2代目・3代目だろう。今の政治の問題点がそこにあると思うけど。
一つの選挙区に4人もの首相を出したこと自体、異様だし、それにこの記事を読んで、「政治家の世襲制」に一層疑問を感じてしまった。



歴史ミステリー小説「東毛奇談」終章 2



テレビ局資料室の一つのブースを占拠して、既に数時間が経過していた。テーブルの上には資料やら飲み物の空き缶が散乱していた。今、徳川埋蔵金伝説を追及して井上馨にまでたどり着いたが、まだ雨月の問いに答えられるところまでに辿り着いてはいない。
静かな室内に弦さんの声が響く。「それじゃー井上馨の説明をしてくれ」

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歴史ミステリー小説「東毛奇談」 終章 1

終章  内侍と世良田氏のこと


正平十三年四月のこと、尊氏が五十四歳で病没した。義貞が自刃してから二十年の月日が経っていた。
南朝方の反乱は散発的に起り、幕府内の主導権を争う内訌状態は今だに続き、なおも世上は不穏な雰囲気を残していた。だが、戦の収束が近づきつつあることを世人が感じていた。最早、足利政権は確固たる基盤を築き、その体制は固まりつつあったのだ。
人々のあいだには、打ち続く戦に対して厭戦感が広がり、平穏の世を望むようになっていた。戦乱の舞台となった京では、その希望は特に強かった。この願いはいつしか復興への活気と変化し、町のあちこちにその兆候を見せ始めていた。平和の息吹が吹き渡り、明らかに時代が変わろうとしている。
そして、ここで生死を懸けて争った者たちがいたことも、すでに昔のことと、記憶の中に押し込めようとした。何事も無かったかのように、太平の世が来ると渇望していたのであった。

そんな時に、越前称念寺の住職白雲上人は所用を兼ねて上洛していた。上人はすでに老齢に達し、越前から京への旅も容易ではなかった。
(このように京の町を見るのも最後かもしれん)と身に沁みて感じた。そんな遊行の途中、たまたま洛西の奥嵯峨を通った。この辺りには、厭離庵や祇王寺がある。嵐山に続く古道を踏みしめながら、ふと心によぎるものがあった。
(確か、義貞の愛人であった内侍が尼となって草庵を結んでいるというのも、この近くであったな)

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アホ過ぎるぞ「家康、信玄親子説」

9月21日テレビ東京で「みのもんたの日本ミステリー第3弾」が放送された。

この中で「徳川家康と武田信玄は親子だった」という新説を放送していた。
アホですね。
全く根拠がない。
でたらめです。呆れて、ものも言えない。それでも少し書きだしてみます。
それは、何と、「世良田東照宮」「信玄」「家康の出自」といった言葉で、「物語を物語る」のブログに飛んでくる人がかなりいたからです。テレビ放送後に検索したのでしょう。まあ、折角、来た方のためにも少しだけ書きます。

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「中国雑技団を見て感じた、人の幸福とは」 旅行記2

前回の続き。

鬼怒川温泉のホテルに宿泊。
そこでは、ホテルの催し物があった。
「中国雑技団」によるショーだった。
ネット予約のサービスで、このショーのチケットをただで貰っていたので、(気が進まなかったが)家族サービスの一環として見ることになった。

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「サル山の猿」と「生」  旅行記1

先日、日光・鬼怒川方面へ旅行に行きました。
1泊2日の家族旅行。温泉に浸かってゆっくりと、と思ったのですが、いろいろ考えさせられる旅となりました。

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すみません…、只今コメ返しをしておりません。しかし、しっかりと読んでおります。こんなわがままなサイトですが、気が向いた方は、どうぞ書き込んでください。

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消えた二十二巻

Author:消えた二十二巻


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