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物語を物語る

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「銀魂」考 前口上

物語を物語る

さてさて、これからしばらくの間、アニメ「銀魂」について語っていきたいと思います。
銀魂 1

去年の夏以降すっかり「アニメ」の魅力に取りつかれ、アニメ三昧の日々を過ごしています。
その理由は、過去記事「「今日も部室でお茶を飲む。 「けいおん」は奥が深い!」で。
これまで、ハマったのは「涼宮ハルヒの憂鬱」や「フルメタル・パニック」や「四畳半神話大系」や「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」などなど。「魔法少女まどか☆マギカ」「シュタインズ・ゲート」などはいろいろ考えさせられた。

その中にあって「銀魂」は特別だった。
200話以上あるがこれを一気見し、気に入った回は何度も見返すほどだった。
他に面白いアニメはいくらもあるだろうし、良くできたサムライ漫画は他にもたくさんあるだろう。
だが、「銀魂」は他とは何か違うものを持っている。下らないギャグアニメなのに、時たま心を揺さぶられるほど琴線に触れる
のだ。そして「良くできてるな」と腕を組んで感心してしまう。
何故だ! 「銀さんのくせに」「銀魂のくせに」……。
私が銀魂に魅せられたわけはどこにあるのだろうか、それを自分なりに考えてみたのである。
そのための資料編でした。(「けいおん」のときは、ただ長くて、それでいてまだまだ書き足らなかったことを反省し、今回は資料を別にすることにした)

さて、その前に、文藝春秋「オール読物」(2011年 5月号)に「銀魂」についてのコラムが載っていたので、引用してみた。
書いたのは、作家の窪美澄という方。「山本周五郎賞」作家だけあって分かりやすくポイントを押さえてある。

「OH!マイヒーロー 死んだ目をしたあの人」
「銀魂っておもしろいのよぅ」と教えてくれたのは、一人のママ友だった。
今から6年前、コドモが中学校に入学したばかりの保護者会。終了後、教室の壁に貼られた「自己紹介カード」なるものを見ていると、「好きな漫画は?」という質問に、たくさんの生徒が「銀魂」と書いていることに気がついた。そばにいたママ友に「ぎんたましい、って何?」と何気なく質問を投げかけたことで、私はこの漫画にずぶずぶとはまっていくことになるのだった。
正確には、ぎんたま、と読む。
「週刊少年ジャンプ」で現在も掲載中、空知英秋氏による「SF人情なんちゃって時代劇コメディー」である。主人公は銀髪で天然パーマの侍「死んだ目をした(だが、いざという時はきらめく)坂田銀時、通称、銀さん。そこにさびれた剣術道場の跡取りである志村新八、戦闘種族・夜兎族の少女、神楽がからみ、この三人が働く便利屋「万事屋銀ちゃん」をベースに、話は進む。
「あなたが夢中になっている銀魂って、どんな話なの?」とよく聞かれるのだけれど、まぁ、とにかく、最高にくだらなくって、超下品(ほめ言葉です!)。人にすすめるのも正直憚れる漫画である。銀さんを初め、登場人物も皆、揃いもそろってだらしなく、弱く、不器用で、問題山積みの人たちなのだ。
しかし、そんな登場人物たちが、必死で何かを「護ろう」とする。「護ろう」と決めたもののためには、なりふり構わない。九割がどうしょうもなく下品でも、残りの一割がどうしょうもなく熱く、そしてせつない。その配合バランス、「返し」の見事さにうなってしまう。
母親たちに人気が高いのもうなずける。子育てしにくいこの国で、コドモとともに生きていくことは、体と心をひどく消耗させることである。それでも、母親は必死で子どもを「護ろう」とする。
そんなふうに日々、格闘している人たちには、銀魂のがむしゃらさは他人事とは思えない。そして、傷だらけでも、何かを護ろうとする銀さんの姿に胸をときめかせる奥様も多いことだろう。
「崖っぷちですかコノヤロー!!」。「クイックジャパンvol・86」銀魂特集の表紙で、銀さんがそう叫んでいる。この原稿を書いている現在、日本はまさにギリギリの崖っぷちにいる。銀さんなら、この状況をどう生きて、何を護るのだろう。そう想像させてしまうのは、たとえ、死んだ目をしていようとも、銀さんが正真正銘のヒーローに違いないからだ。

まあ、もうこれで十分に説明されていると思います。ほんと上手いなぁ。
死んだ魚の目をした銀さん「死んだ魚の目をした銀さん」

いざという時にはきらめく銀さん「いざという時にはきらめく銀さん」
たまに物凄くカッコよくなる主人公。これがすこぶるいい。思わず「銀ちゃんカッコいい」と画面に向って叫んでしまうほど、まるで映画「蒲田行進曲」の平田満のように……。(つまり私はこの年代のおっさん)

このコラムに「九割がどうしょうもなく下品でも、残りの一割がどうしょうもなく熱く、そしてせつない。その配合バランス」とあるように、この熱くせつない一割の部分をむりやりに広げて、考察してみます。まあ、これはある意味「無粋な事」でしょうね。銀さんに「やぼなことするなよ」と笑われそうですが……。

さて、これから「銀魂」考を始めますが、予定としては以下の通り。
第1回 植民地化された「サムライの国」、その世界観
第2回 なぜ「銀の魂」なのか?
第3回 カーニバルと鎮魂
第4回 あの塔は何だ? 生と死とリンガ
第5回 滅びゆくサムライの物語
第6回 「たましい」の物語
第7回 継承の物語
第8回 成長の物語
第9回 鎮魂は継承されなければならない


取りあえず今回は、前章として1話だけ挙げておきます。
銀魂とはどんなアニメ(マンガ)か、と訊かれて、銀魂ファンなら、長編のシリアスもの、ギャグ満載の短編ものを挙げるでしょうが、ここでは、何の変哲もない普通の回を典型的銀魂物語の一例として挙げておきます。

206話「「看板屋の看板娘はもう面倒なんで二枚の板と呼べ」から。
番組サイトのストーリー説明には「どうやらキャサリンに恋人が出来たらしい・・・。全く信じない銀時だったが、恋する乙女の美しすぎる変貌を目の前にして動揺を隠せない。
相手はスナックお登勢の常連客の、末次郎という実業家。キャサリンは彼と一緒に店を出すことを決意しかぶき町を去ることに・・・しかし、お登勢は祝福どころか「そのツラ、もう見ないですむと思うと清々する」と冷たくあしらう。そして別れの日がくるが・・・。」とある。
さてさて、細かいストーリー説明は省きますが、簡単に解説すれば、結婚詐欺師に金を巻き上げられた仲間のカネを主人公の銀さんが、悪人を懲らしめてカネを取り戻す、というのが基本ストーリーとなっています。
さて、普通のアニメ・マンガなら主人公が活躍するところをメインに描くはず。しかもそれはカッコいい大立回りがあって然るべきで、少年マンガ(ジャンプアニメ)に求められるのは派手なアクションシーンだと思います。
だが、本編を見れば分かりますが、そのシーンは極端に短い。(銀さんが単身、悪人のところに乗り込んでカッコいい啖呵を切るところまでしか描かない。)水戸黄門のような時代劇に見られるクライマックスの立ち回りはないのだ。
アクションシーンによって得られるカタルシスよりも、「銀魂」世界において、もっと大切なものがあるということなのだ。
「銀魂」物語において大事なこととは、
銀さんと酒
酒を飲んで、語らい。
銀さんと酒2
誤解を解き合い。
月と雪と酒と涙
月みて、雪みて、酒が飲める、そこに涙がある。

洞爺湖
そして、護るために行動する(剣を抜く、まあ銀さんは木刀ですが)までの経緯や理由が重要だ、ということなのです。
ここを描くことに十分に時間を割いている。
まあ、それが「たましい」なのでしょう。(この「魂」を次回以降考えていく)

これが、少年マンガ(ジャンプ)、しかも夕方6時からの放送だというから、面白い。
大人のファンが多いというのもうなずけますね。

ということで、こんな感じで10回ほど続けます。
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