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「銀魂」考 最終回 TPPと復興と銀の魂

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「銀魂」考 最終回 TPPと復興と銀の魂

まず、アニメ「銀魂」から。

20年前の天人襲来、国交とは名ばかりの支配欲ムキ出しの天人の強硬姿勢。知っての通り、幕府と将軍はビビリ倒し、簡単に折れた。(179話・服部全蔵のセリフ)

ようやく豊富な資源を喰い漁る権利を分けてもらったのに、そんなことされちゃ商売あがったりですね(215話・神威のセリフ)

服部全蔵のセリフは、地球(日本)が天人(外国)からの強引な態度に屈服したときのことを説明したもの。幕末の黒船来航ということになるでしょうが、これは現代日本の暗喩ともいえるだろう。
天人襲来 TPP
いまの日本でいえば、幕府は政府、将軍は首相となるだろう。となれば地球・日本を貪り食う天人・外国は、アメリカとなるのか、中国となるのか?(悲しいかなこれが現実です) もうすでに日本はどこかの国の属国だ、と政府の要人(仙谷)が言うくらいですから……。
三島由紀夫の予言めいた言葉から

「日本は変なことになりますよ。ある日突然米国は日本の頭ごなしに中国に接触しますよ、日本はその谷間の底から上を見上げて、わずかに話あいを盗み聞きできるにとどまるでしょう。わが友台湾はもはやたのむに足らずと、どこかに行ってしまうでしょう。日本は東洋の孤児となって、やがて人買い商人の商品に転落するのではないでしょうか。いまや日本の将来を託すに足るのは、実に十代の若者の他はないのです」

平岡梓著「倅・三島由紀夫」(文春文庫)から。(詳細は過去記事で。)
もう40年以上前から、日本はアメリカや中国の食い物とされると予言されています。

神威のセリフは、天人の「宇宙海賊・春雨」の提督との会話。つまり地球(日本)をどう食い尽すか天人同士で謀議しているといった場面。これも今の日本に置き換えれて訳せば「ようやく日本の豊富な資金・カネを食い漁る権利を得ようとしているのに、邪魔されたら、こっちの思惑が外れちまうじゃないか(大統領選挙が近いのに、または、共産党主席争いがあるのに)」といった具合でしょう。
なんかこれって「TPP」に似てはいないか。
tppと銀魂
(「TPP開国論」のウソ 平成の黒船は泥舟だった」中野剛志、東谷暁、三橋貴明 )まさにこれ。表紙が全てを物語っていますね。

そう考えていけば、「銀魂」で描かれている世界観は、案外現実の日本に近いのかもしれない。
この辺りは第1回や第5回で説明した通りで、それは、天人たちのセリフでも十分に分かる。
「天人に食い尽くされ、醜く腐り落ちるこの国」「負け犬なら負け犬らしく指をくわえて見ておればよいのだ。この国の女たちが我等強者に蹂躙される様を!先に逝った仲間たちと一緒に、あの世でな!」などなど。
「銀魂・かぶき町四天王篇」は、天人の華陀が、かぶき町の住民たちを内輪で争わせて、そのうちに町を乗っ取ろうとする筋だが、かぶき町を日本国、かぶき町の住民を「哀れなサルどもの日本人」と置き換えてみれば分かりやすいだろう。(結果、この町を天人から護ったのが銀時や次郎長らサムライと、町の住民たちだ。つまり町=国を護るには、町人=国民が一体にならなければ護ることなどできない、ということだろう。次郎長の天人相手に「かぶき町をなめんなよ」という啖呵も、「日本をなめんなよ」という意味になります)
その中で、西郷のセリフに「本当の敵は別にいる、気付いたときにはもう遅い」(213話)というのがある。
これは今の日本の現状だろう。
ラジオ番組であるTPP賛成のキャスターが「アメリカの陰謀論なんてありはしない、妄想ですよ」とせせら笑っていた。日本がアメリカの属国のごとき状態になっていることを「良し」としているようだった。中でも毎日新聞の編集委員・潮田道夫の社説は笑ってしまうほど脳天気だった。(探して読んでください。(笑)というより(殺)という感じになりますから)
どこかの強国の傘下に入ることが「グローバル化」だと勘違いしている論者がいかに多いことか。そんな人たちが我が物顔でマスコミを牛耳って、情報操作をしている。中野剛志が怒るのもよく分かるというものだ。

82話に、「世の中カネなんだよ」という地球人(ハム子の彼氏)に銀さんがブチ切れてこんなセリフを言う。
「人間を食いものにする天人、それに甘んじ、しっぽを振って奴らの残飯にがっつく人間ども。豚はてめぇらだ。薄汚ェ豚を護るなんて、俺はゴメンだぜ!」
第1回で井沢元彦の本から、幕末に国を裏切る日本人が出なかったことが、明治維新の成功につながったという部分を引いた。
幕末の開国のような事態が、今の日本でも「TPP」によって起ころうとしている。状況は似ているだろうが、決して結果は同じにはならないだろう。それは「しっぽを振って外国(アメリカ?中国?)の残飯にがっつく日本人」が大勢いるからだ……。
今の日本は、国の中に「国を売る奴」ばかりになってしまった。拝金主義者が正義のようになって、カネ儲けだけで世の中が動くようになってしまった。(いまだにホリエモンを支持する人がいるくらいだから)
三島由紀夫が将来に託した十代も、今や50代、60代だろう。悲しいことに、この年代がいまや最も金銭欲にまみれている。(将来の日本のことも考えずに、自分らが貰う年金こと心配ばかりして、そのくせ税金は払いたくないとか。)
TPPも金銭的国益が云々といった議論ばかりだが、それとは別に失うものものがあるのではないか。利益優先の思考によって失ってしまうものがないのか、大国に押し切られるだけのものに参加して自国のアイデンティティは保たれるのか、そういう疑問ばかりが浮かぶ。TPPの制度そのものの前に、何か釈然としないものを感じるのは、まさに「銀魂」に出てくる地球人(日本人)を貪り食う天人(外国人)のような存在にしかアメリカが見えないからだ。

さて、前に「日米同盟は織田・徳川同盟」に似ている、という記事を書いた。
信長の実質的支配下にありながらも、徳川がその中に呑みこまれずに独立性を保っていられたのは、徳川・松平一族に「三河魂」があったからだ、というもの。
詳細は「日米同盟は織田信長政権下の徳川家康に似ている。ならばそこから得られる教訓もあるはずだ。」の記事で。
銀魂 家康公「銀魂」で再三登場する「家康公の像」
自分の国を失わないために必要なのは、武器でもカネでもない、最終的には「魂」となるのだ。
「銀魂」考のテーマはここにある。

これは、三島由紀夫の「栄誉の絆でつなげ菊と刀」に通じるところだろう。
これも詳細は過去記事で。「守るべきは日本文化! サブカル好きもポップカルチャー好きも、神社に集う歴女もアニオタも、みんな三島由紀夫が命に代えて主張したことを聴け!
(三島の思想が最も分かり易く、しかも凝縮されて書かれていると文章だと思う)
そう、やはり「魂」なのだ。
「銀魂」という物語が、なぜ「銀の魂」というタイトルなのか、その答えがそこにあると思う。

215話の天人のセリフ

サムライといったが、開国のおり、棒きれ一本で、最後まで抵抗したという蛮族どもの残党だ。

統治者・天人(外国人)から見れば、半植民地状態にある住民(日本人)はサル同様の蛮族だろう。だかこの国には「さむらい」という者たちがいる。彼らは「侍魂」というものを持っている。この国の国民は「大和魂」というものを持っている。
攘夷戦争 次郎長(「攘夷戦争」で天人と戦う次郎長とそこで命を落とした辰五郎)
実際に武器を持って立ち上がらなくたっていいだろう。しかしこの「サムライ魂」という気概だけは、「日本人」は心の中に秘めていてもいいじゃないか、と思う。
棒きれ一本そして銀さんのように「棒きれ一本」でも、その「魂」は護れるはずだ……。

以下、余談。
銀魂 はるさめ宇宙海賊・春雨が敵方としてよく登場する。説明では「天人で結成された宇宙海賊団で、銀河系最大の犯罪シンジケート。非合法薬物を主な収入源としており、地球でも密売を行っている。」とある。
その旗、よく見ると「韓国の国旗」に似てないか。(自分のブログに韓国の国旗は貼りたくないので、各自見てくださいね)
日本を食い物にする韓国?って、昨今の日本の市場の荒らし様を見ていると、これ笑ってもいらなれない状況だ。歴史問題では中国について反日活動、経済や軍事ではアメリカについて日本の経済を食い漁る。日本の国力が弱くなったと思えば「独島は俺たちのものだ」「日本海なんて書いてある世界地図は許さない」「放射能が来たから賠償金を払え」……そんなことをばかり言いまくる。まさに海賊みたいな国じゃないか。それにもまして問題なのは、これに便乗して「しっぽを振って奴らの残飯にがっつく」日本人がウジャウジャいるということだ。「韓流ブーム」だか何だか知らないが、これに踊らされるバカな日本人がいて、「韓国ドラマを見てグローバル化だ」なんてアホなことを言うエセ学者や軽薄文化人が大勢いる。「嫌なら見なければいい」なんて言う面白くない芸人がいれば、「K-POP最高」なんて言って仕事が増えた売国タレントもいる。
関連記事「「フジテレビの韓流ごり押し問題」のまとめ
この韓流ブームごり押しの一連の件で分かったことは、民衆なんてものはマスメディアの偏向で容易く流される、という事実だ。
本題からずれてしまった。
そういえば余談ついでに、232話から始まった「蓮蓬篇」って、民主党の蓮舫をまさにおちょくっているが、これなんかも売国政党・民主党を揶揄しているように思えてならない。
(追記、AT・Xの再放送で 『銀魂』第232話、第234話が放送中止となったのは、蓮舫・民主党の圧力か? これが事実ならば許されることではない。)
銀魂の根底にある「カーニバル・ええじゃないか」は反体制への批判だから、これもそう捉えてもいいかもしれない。
まあまあ、これらはあくまでも余談です。


総まとめ
さてさて、だいぶ長いこと「銀魂」考を書いてきました。
目次
1、「銀魂」考 前口上
2、「銀魂」考 第1回 植民地化された「サムライの国」、その世界観
3、「銀魂」考 第2回 なぜ「銀の魂」なのか?
4、「銀魂」考 第3回 鎮魂とカーニバル その1 「銀魂」は怨念を残した者たちの「鎮魂劇」である
5、「銀魂」考 第3回 鎮魂とカーニバル その2 「銀魂」は「カーニバル」と「ええじゃないか」だぁ、だぁ、だあ!
6、「銀魂」考 第3回 鎮魂とカーニバル その3 「桜は死と再生の樹」と「国ほめ」
7、「銀魂」考 第4回 あの塔は何だ? 生と死とリンガ
8、「銀魂」考 第5回 滅びゆくサムライの物語
9、「銀魂」考 第6回 たましいの物語 「たま」と「神楽」と「狛犬・神子(定春)」
10、「銀魂」考 第7回 継承の物語
11、「銀魂」考 第8回 成長物語
12、「銀魂」考 最終回 TPPと復興と銀の魂
となります。
全体の流れを簡単に掻い摘んでみましょう。
天人の支配下にある地球人という設定は、外国人によって植民地状態にされた日本人という設定であり、これは現代日本の暗喩でもあるということ。その支配を象徴しているのが「ターミナル」である。
タイトルの「銀魂」は、「銀」が日本人を意味し、「魂」はサムライ魂であり、大和魂である。それを象徴しているのが「桜」である。
この物語全体を通して行われているのが、「鎮魂」「慰霊」「昇天」であり、そのために必要なのがバカ騒ぎの「カーニバル」や「祭り」、「酒」や「花見」である。(時には猥雑な騒ぎにもなる。下ネタ、裸、男根などは「祭り」の根本的要素である)
銀魂 花見と酒 
これは、現代の歌舞伎であり、霊魂を鎮める「鎮魂劇」である。
また、「死と再生」「破壊と復興」を行うために「たまふり」が行われる。
この象徴が「桜」や「月」や「塔・ターミナル(=男根)」などである。
銀魂 月とターミナル 129話(129話から)
そのためのメタファーが「たま」「神楽」「神子(定春)」であり、敗者・無念を残して死んだ人物を登場させることによって、鎮魂が行われている。
そして、この鎮魂は継承されなければならない。
日本人にとって大切なのは、この「魂」であり、この魂は次の世代へ継承されなければならない。
これは、親から子へ、子から孫へ、師匠から弟子へと受け継がれなければならない。
そのために、少女や少年は魂を受け継ぐために成長しなければならず、そこに必要なのが地域コミュニティーや指導者(インストラクター・師匠)である。

これは「歴史・文化・伝統」を守るということであり、まさにこれこそが「保守思想の本質」なのではないかと、思う。

さて、平成23年3月11日に東日本大震災が起こった。
これは、日本に大きな傷跡を残した。
今、日本に最も必要なのは「鎮魂」だろう。(韓流ブームではないことは間違いない、でしょ、フジテレビ……)
ここで、資料編29回目 「復興と桜と継承」 新聞から切り抜きを参照してください。

資料編で引いたように何故時期はずれの「桜」が咲くのか。
これは「桜」の回で見たように、その「桜」に「死と再生」の意味があったからではないのか。

資料編で引いたように、なぜ伝統の祭りが行われるのか。
これは、「祭り」の回で見たように、そこに「たまふり」や「鎮魂」の意味があるからではないのか。

資料編で引いたように、なぜ鎮魂の祭りは継承されなければならないのか。
これは、「継承」の回で見たように、「鎮魂」は次世代へと受け継がれていかなければならないからではないのか。

なぜ偶然にも「東京スカイツリー」が震災のあった同じ時に建ったのか。
「塔」の回で見たように、あれは「死と再生」「破壊と復興」の象徴となるためではないのか。

なぜ、いまここで「銀魂」を語ってきたのか。
そうこの物語には「死から再生」「破壊から復興」へのテーマがあるからに他ならないからだ。

桜と銀時

最後に銀さんから一言
「てめぇら、銀魂ついてるんだろうが!!!」
これ、結構深い思いがあると気付くはずです。


ということで、「銀魂」考、これにて終了です。
長かった……。
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Comment

[350] 長文スミマセン。
読んでて何度なるほどと思ったかわかりません!
TPP云々が言われてからここまでまとめるなんて凄すぎます!
自分もTPP反対派なのですが、銀魂捨てないように、と決意が一層固まりました。
しかし国民の多くは事実を知らされぬまま流され食われるわけですよね……
僕らが気づいても政府丸ごと腐っているなんて数人の国民に何ができるのかと日々苦悩する毎日です。
ん、政府が腐っているとなると高杉の倒幕はかなり善行に見えますね(゜o゜)(まだ少ししか読んでいないので考察で解説しておられたらスミマセン!これからじっくり読ませていただきます^^)
鬼兵隊もやはり国を思って侍魂の通りに生きていたと。
現代で攘夷、倒幕はできますかね!?><
サムライはネットもないなかどうやって仲間を集めたのでしょう?
具体的な行動を明確にネット上で掲示できればこのブログの読んだ方などが協力してくれそうですけど。
意外と気づいてても何もできな人は多そうですね。
天人(米)のように民間団体を作りたいです><
支離滅裂なコメントとなってしまいスミマセン。
とりあえず周囲にいる人間から伝えていこうと思います!
[351]
私も銀魂が保守思想に根付いた話だと気がついていました。なかなか分かっている人と出会えなくて。
勉強になりました。
[432]
はじめまして。私も銀魂は愛国的、保守的なアニメだと感じていまして、色々と検索しているうちにここに辿り着きました。
一国傾城篇(2013年1月~2月/第257話~第261話)について、天人の支配を受け入れて、天人が跋扈する原因をつくり、坂田銀時・桂小太郎・高杉晋助の師である吉田松陽を処刑し、国を守るために戦った侍を弾圧した13代将軍徳川定定。
まるでアメリカ、中国、南北朝鮮に迎合して自国民に不利益になる政策を続ける現代の政治家のようです。
[437]
クイックジャパン等の空知氏と初代編集大西氏のインタビューを読むと空知氏は銀魂がポリティカルな物語として読み解かれるのに戸惑われているようです。
大西氏「でもそういう外国人を排除しちゃおうという考えの人達もいるでしょ?」
空知氏「僕はそういう考え方は嫌いだなあ」

銀さん
「国が滅ぼうが侍が滅ぼうがそんな事どうだっていいんだよ、昔っから俺ア。今も昔も俺の護る物は何一つ変わっちゃいねエ!」
(お妙やお登勢、キャサリン、真選組のメンバーの絵)
ではなぜ将ちゃんは「ここは侍の国で御座る。」と言ったのか。
「彼等は己が法、己が士道に殉じたのです。例え国賊と呼ばれようとも。」
ジャンプ編集部では連載前、「この人(空知氏)は武士道という物を勘違いしている」と言われたそうです。それでも連載は始まり今に至ります。
さて今現在ブログ主様は銀魂をどう評価されていらっしゃるのでしょうか。
やはりただの下らない下ネタ漫画にすぎなかったのでしょうか。
それでも空知氏は己の考えに従って銀魂をラストまで持っていくのでしょうけれども。
銀魂はやはり少年少女向けエンターテイメントである事が大前提なのですから。

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