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物語を物語る

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「アニメは日本文化を救えるか」シリーズ 第9回目 こんな感じでまとめる予定でした。

物語を物語る

苦戦中!」からの続き

言霊の幸ふ国
言霊の霊妙な働きによって幸福をもたらす国。わが国のことを指す。万葉集(5)「--と語りつき言いひつがひけり」

言霊
言霊に宿る霊の意。古代の日本人は言葉に宿る霊力が、言語表現の内容を現実に実現することがあると信じていた。言霊の信仰によって言葉を積極的に使って言霊をはたらかせようとする考えと、言葉の使用をつつしんだり避けたりする考えとの二つの面がある。日本では和歌において言霊の思想がうけつがれ、のちの時代にまで影響を与えた。

こんな引用から大まとめを始めるつもりだった。
そして、つかみとして、テレビ東京とかでよくやる「旅番組」や「温泉番組」が、現代の「言霊」であり、「国ほめ」であるという説明をするはずだった。
どういうことかというと、タレントが景勝地に行き「きれいですね」「美しい風景ですね」と感嘆し、「桜がきれい」「紅葉が見事」と四季の美しさを賞賛し、旅館では「地元の山(海、川)で獲れたものですか、美味しい料理ですね」と食材を誉め、温泉に浸かれば「いいお湯だ、日本人に生まれてよかった」とつぶやき心を和ませる。これこそまさに現代の「言霊」であり「国ほめ」であるということ。(ここでいくつか例を入れたかった)
古代から、日本人は、日本各地でその土地々々を褒め、人々の生きる糧となる食物がいずる土地が褒め称えてきたのだ。この「国ほめ」は「言霊」思想とつながり、古来、万葉集や和歌で、現代でも皇室の歌会で、これは今も綿々と行われている。
そして、この説明から、「テレ東の旅番組」も「言霊による国ほめだ」ということにつなげる予定でした。
この「国ほめ」の説明は、過去記事「「銀魂」考 第3回鎮魂とカーニバル その3 「桜は死と再生の樹」と「国ほめ」」でしている。
また、ここから「国ほめ」思想が受け継がれているのがアニメであるという流れで進める予定だった。

ここではそれなりにまとまっていたが、これ以降が「苦戦」した。理由は2つ。一つは和辻哲郎の「風土」を引用しようとして、その量が膨大になってしまったこと。これは、ブルーノ・タウトの「日本文化私観」のときのように何回かに分けないと説明しきれないと分かった。
引きたかったのは「第4章・芸術の風土的性格」。本書は前半に有名な「モンスーン型」「砂漠型」「牧場型」の三つの類型の説明があり、そしてモンスーン型の中から大陸型のシナと島国の日本の対比があって、これらすべてを受けて、第4章の文化・芸術の説明に入っている。ここで日本文化の特殊性(ガラパゴス的発展)と美しさを解説している。和辻は、この章でブルーノ・タウトのように「日本文化の美」を絶賛しているのだ。ここが小説家のような端正な文章で実に素晴らしい。ブルーノ・タウトは日本文化の美を「神道」にその根源を見つけ説明した。和辻哲郎は「風土」によってこれを説明しようとしたのだ。そして三島由紀夫はこれを「天皇・皇室」にその根源を求めた。日本文化を説明する手段は各々違えど、その「美」を絶賛していることに変わりはない。
(過去記事「「コピーのコピーのコピー」も一つの文化だと思う。」ここで「風土・第4章」を一部引用しています)
ということで、和辻哲郎は別項でやります。

「アニメは日本文化を救えるか」シリーズと、ブルーノ・タウト「日本文化私観」シリーズ、また「銀魂」考シリーズは、伝統的日本文化を継承しているもの一つに「アニメ」がある、ということを解説しようとしたものである。
その説明にもある程度の画像が必要となる。そして苦戦の第2の理由は、大和絵、浮世絵、風景画、アニメなどいろいろ探していたのだが、「こっちの方がいいかな」「いやほかにいい画像があるかな」なんてやっているうちに、面倒になってしまったことだ。
和辻哲郎は、日本文化の根源は風土にあり、突き詰めれば「四季」にあるということにあることだ。そこで春夏秋冬が描かれるアニメの場面を例証として挙げていこうしたが、ここに手間がかかってしまい、まとまらなくなっていった。
時間があれば、日本文化が継承されたものを比較・解説したながらやって行きたいのだが、どうにもまとめ切れない。
まあ、ここは途中でも、取りあえず、引例にしようとした画像をランダムに載せていくことにしました。


ちはやふる2
アニメ「ちはやふる」から、札から花鳥風月が浮き上がってくるという場面。
ちはやふる3同じく「ちはやふる」からED。紅葉が素晴らしい。
着物「ちはやふる」から。見よ、この着物の柄の美しさを。
座敷「銀魂」から。銀魂では時折、風景や自然や家屋、着物の柄、和文化の小物といった日本的美が描かれることがあって驚かされることがある。
高杉晋助銀魂から。
酒井抱一「四季花鳥図屏風」これは江戸時代後期の酒井抱一「四季花鳥図屏風」

3_1280_273_273_high.jpgこれは「夏目友人帳」
広重 雪これは浮世絵の広重の「名所江戸百景」。例えば途中にこういうのを挟んでも違和感がないでしょう。

タウトこれは「鳥獣人物戯画」の土瓶。小動物が好んで描かれるのも日本絵画の特徴だ。
蛙銀魂から。「あじさい」と「蛙」。これだけで時期が「梅雨」だと分かる。
風鈴「夏目友人帳」から。風鈴に描かれる金魚。何気ない風景に日本文化が描かれる。
蝉「ちはやふる」から、木にとまる蝉。この一場面で「夏」が表現される。
猫私の好きな広重の「名所江戸百景」から。猫が吉原妓楼から外を眺めている。細部の細かさ、小動物の擬人的描き方。こういうのもマンガ・アニメ的である。

あとは、
竹やぶ「化物語」から、竹林。竹は日本絵画でもよく描かれる題材。結構、アニメでも見かける。

おまけ
img_303623_35667226_7.jpg「けいおん」から。神社に参拝する場面。

と、こんな具合にもっと検証するつもりだったのですが……。

要は、日本文化が意外にもアニメの中にも継承されているということです。こういう視点で見るとアニメも新しい発見がある。
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