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「皇室論」を紹介するなら、左巻きばかりじゃなく他にいくらでも推す本はあるだろうに

物語を物語る

平成24年2月18日 産経新聞から

【陛下心臓手術】無事終了で医師団に「ありがとう」
天皇陛下の心臓の冠動脈バイパス手術が18日、ご入院先の東京大学医学部付属病院(東京都文京区)で行われ、無事終了した。執刀医は「ベストのタイミングだった。予定通りの成果」としている。陛下は前後の処置を含めて手術室に約6時間半おり、その後、集中治療室(ICU)に移られた。経過が順調なら2週間程度で退院できる見通しとしている。

 陛下は手術室に午前9時24分に入り、午後3時55分に出られた。手術時間は3時間56分だった。陛下は手術後の午後5時すぎ、皇后さまと長女の黒田清子(さやこ)さんと集中治療室で対面された。陛下はお二人にうなずき、皇后さまが清子さんと手をさすられると「気持ちいい」と話された。医師団にも「ありがとう」と声をかけられたという。

ほんとうによかったです。

さてさて、陛下のご病状が報道され始めたころ、朝日新聞の別刷り土曜版「be」の本を紹介するコラムに、「皇室論」を特集するものがあった。(2月11日版「再読 こんな時、こんな本」)
有隣堂の高樋純子という人が天皇論の本を4冊推薦している。
これが面白いほど偏っている。(もちろん左に)
梅原猛、網野善彦、上野千鶴子、宮田登、多木浩二って、「皇室論」の本の推薦なのに、「天皇制反対」を主張する人たちの本ばかりを紹介するとは。
(松本健一の「昭和天皇」もあったが、これは今上天皇に対して批判的すぎる。ちなみに松本健一は太田市出身)
もうちょっとバランスを考えた方がいいんじゃない。
いくら朝日新聞だからっても、これは左過ぎる。(しかもこのタイミングでこんな記事をぶつけてくるんだから)
平泉澄や安岡正篤とまでは言わないが、「皇室論」なら福沢諭吉や、三島由紀夫だろうが。あるいはアサヒ的には九条もからめて佐藤優でもいいんじゃない。とにもかくにも、天皇制反対の人の本を紹介したいのなら、それに対する保守思想の「皇室論」も合わせて紹介すべきではないのか。
それに、「皇室論」の映画として紹介していたのが、ロシア人が監督した「太陽」というはどうなのだろう。ウソと偏った思想で作られた最悪の映画だった。こんな映画を推すくらいだから、朝日新聞が「皇室」に対いして隠し持っている悪意が滲み見えて気味がわるい。
映画批評は「http://movie.maeda-y.com/movie/00771.htm」ここが的確に批判しているので、参照していただきたい。


で、先日、古本屋に行ったら、小室直樹「天皇恐るべし」(ネスコ・文藝春秋)を発見した。アマゾンでは古本で2500円(定価750円)のものが、100円だった。もう狂喜乱舞状態で、速攻レジに向った。
小室直樹 天皇論
過去記事「小室直樹にはまる。」でも紹介した「天皇の原理」(文藝春秋)と同じ内容なので、キリスト教や儒教の説明が詳しい。ただより一層さらに読みやすく平易な文章で書いてある。そして、ひたすら「熱い」のだ。(進歩的文化人が全盛の時代にあって、これに対抗したこの時期の保守派ってみんな「熱い」んですよね。谷沢永一とか山本七平とか、みんな一癖があって、とにかく惹かれます)
まあこのくらい皇室愛のある本を持ってこないとバランスが取れないんじゃないか。

これがだめだなら、津田左右吉の「建国の事情と万世一系の思想」でも紹介しやがれ!
津田左右吉
「津田左右吉歴史論集」(岩波文庫)から、「建国の事情と万世一系の思想」の最後の部分だけ抜き出すよ。(ここだけ引いても分かりづらいけど、皇室を擁護する文章がいいのでそのまま抜いてみた)

天皇の存在は民主主義の政治と相容れぬものであることが、こういう方面で論ぜらてもいる。このような天皇制廃止論の主張には、その根拠にも、その立論のすじみちにも幾多の肯いがたきところがあるが、それに反対して天皇制の維持を主張するものの言議にも、また何故に皇室の永久性の観念が生じまた発達したかの真の理由を理解せず、なおその根拠として説かれていることが歴史的事実に背いている点もある上に、天皇制維持の名の下に民主主義の政治の実現を阻止しようとする思想的傾向の隠されているがごとき感じを人に与えることさえもないではない。もしそうならば、その根底にはやはり民主主義の政治と天皇の存在とは一致しないという考えかたが存在する。が、これは実は民主主義をも理解せざるものである。
日本の皇室は日本民族の内部から起こって日本民族を統一し、日本の国家を形成してその統治者となられた。過去の時代の思想においては、統治者の地位はおのずから民衆と相対するものであった。しかし事実としては、皇室は高いところから民衆を見おろして、また権力を以て、それを圧服しようとせられたことは、長い歴史の上において一度もなかった。いいかえると、実際政治の上では皇室と民衆とは対立するものではなかった。
ところが、現代においては、国家の政治は国民みずからの責任を以てみずからすべきものとせられるので、いわゆる民主主義の政治思想がそれである。この思想と国家の統治者としての皇室の地位とは、皇室が国民と対立する地位にあって外部から国民に臨まれるのではなく、国民の内部にあって国民の意志を体現せられることにより、統治をかくの如き意義において行われることによって、調和せられる。国民の側からいうと、民主主義を徹底させることによってそれができる。国民が国家のすべてを主宰することになれば、皇室はおのずから国民の内にあって国民と一体であられることになる。具体的にいうと、国民的結合の中心であり国民的精神の生きた象徴であられるところに、皇室の存在の意義があることになる。そうして、国民の内部にあられるが故に、皇室は国民と共に永久であり、国民が父祖子孫相承けて無窮に継続するのと同じく、その国民と共に万世一系なのである。民族を統一せられた国家形成の情勢と、事実において民衆と対立関係に立たれなかった皇室の地位とは、おのずからかくの如き考え方に適応するところのあるものである。また過去の歴史において、時勢の変化に順応してその時々の政治形態に適合した地位にいられた皇室の態度は、やがて現代において現代の国家の精神としての民主政治を体現せられることになるのである。上代の部族組織、令の制度の下における生活形態、中世にはじまった封建的な経済機構、それらがいかに変遷して来ても、その変遷に順応せられた皇室は、これから後にいかなる社会組織や経済機構が形づくられても、よくそれと調和する地位に居るられることになろう。
ただ多数の国民がまだ現代国家の上記の精神を体現するに至らず、従ってそれを現実の政治の上に貫徹させることができなかったために、頑迷な思想を矯正し横暴または無気力なる為政者を排除しまた職責を忘れたる議会を改造して、現代政治の正しき道をとる正しき政治をうち立てることができず、邪路に走った為政者に国家を委ねて、遂にかれらをして、国家を窮地に陥れると共に、大いなる累を皇室に及ぼさせるに至ったのは、国民みずから省みてその責を負うところがあるべきなのである。国民みずから国家のすべてを主宰すべき現代においては、皇室は国民の皇室であり、天皇は「われらの天皇」であられる。「われらの天皇」はわれらが愛さねばならぬ。国民の皇室は国民がその懐にそれを抱くべきである。二千年の歴史を国民と共にせられた皇室を、現代の国家、現代の国民生活に適応する地位に置き、それを美しくし、それを安泰にし、そうしてその永久性を確実にするのは、国民みずからの愛の力である。国民は皇室を愛する。愛するところにこそ民主主義の徹底したすがたがある。国民はいかなることをもなし得る能力を具え、またそれをなし遂げるところに、民主政治の本質があるからである。そうしてまたかくのごとく皇室を愛することは、おのずから世界に通じる人道的精神の大いなる発露でもある。

民主主義と天皇制(あえてこの用語を使っています)は相反するものではない。むしろ国民が皇室を愛すことが民主主義の真の姿だ、とまでと説く。
これも「熱い」ですね。
この論文が極左誌「世界」に掲載された経緯はWikipediaでも読んでください。そこも興味深いから。

日本を代表するような学者や思想家(福沢諭吉はもちろん、和辻哲郎や西田幾多郎などなど)が皇室を擁護したところや保守的な部分を、戦後民主主義の進歩的文化人らがこぞってベールに隠し、自分らの陣営に取り込んできた。

三島由紀夫は「コンピューター時代(つまりネット時代)の天皇制(皇室の重要性)」が来ると言ったが、いまこそが、そのベールを引っぺがす時期に来たのだ。
過去記事 「日本人がギリギリまで行ったその先にあるものは、「皇室・天皇」だ。

近い将来にかならず起こる「皇室」の論争のためにも、今のうちから「右派」の論理を拡散しなければならい。
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