スポンサーサイト

物語を物語る

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「文藝春秋3月号」読みました。

物語を物語る

普段は、文芸誌など買いませんが、「芥川賞発表受賞作全文掲載」の文字に誘われ、思わず買ってしまいました。
0bu.jpg

第138回芥川賞受賞作は川上未映子の「乳と卵」。

本篇を読む前に、選考委員の選評を先に読む。
石原慎太郎の選評キツイですね。受賞作を全く評価していません。「一人勝手な調子に乗ってのお喋りは私には不快でただ聞き苦しい」と、かなり辛辣。また「そうした舞台ならそこいらの週刊誌の方がふさわしかろう」と他の作品もメッタ斬りしている。でも、このくらい辛口だと、かえってこちら側も気持ち良くなってしまうから不思議。受賞した人はいいですけど、候補に上がって滅多滅多に言われた人は、どういう気持ちなんでしょうか。やはり恨んだりするものなんですかね~。

他の候補作の中では、楊逸の「ワンちゃん」が、初の中国人受賞者になるかで、かなり話題になっていました。そのためか、選考委員の論評も、受賞作以上にかなりの行数を割いて書いている。池澤夏樹、宮本輝、石原慎太郎らが日本語の拙さを突いて、推していない。小川洋子、村上龍、黒井千次、木のぶ子、山田詠美は、日本語のたどたどしさより、話の主題や物語世界の新鮮さを評価して推していた。特に川上弘美は「ワンちゃん」の評では、「乳と卵」の主人公と照らし合わせていて2作の違いを示していて、これは分りやすい。選者たちとしては、楊逸の次回作に期待といったところで、どうやら結着したようだ。
私は、この「ワンちゃん」は未読ですが、これだけ、選考会を沸かせた作品ですから是非読んでみたいと思います。

というわけで、受賞作の「乳と卵」ですが、……。
うーん。まあ、川上未映子のインタビュー記事の方が楽しめたかな、って感じ。
まあ感想としてはそんなところです。

さて、ほかの記事ですが、今号で一番良かったのが、「リングから見た日本人の品格」でした。
書いたのはプロレスラーのアブドラー・ザ・ブッチャー。
67歳になった今も現役で、リングに立っているという。日本への来日は130回を超え、日本人にも馴染みが深い悪役レスラーです。
そのブッチャーが、最近の日本を見て、かなり嘆いております。かつてあった日本人の良さが消えて悲しんでおります。日本を愛するアメリカ人が、アメリカナイズされすぎている日本人を見て、「日本人の品格」を問うています。
と書くと、さも立派なことが書いてあるかといえば、それが、まあ普通の記事です。しかし、あのブッチャーが書いたもの(ライターが構成しているものでしょうが)だと、なんとなく重みが出ているから不思議です。こういった内容の記事を日本人や有名人が書いたら、きっと説教臭い、あざといものになっていたはずです。それに、この記事を、ブッチャーを知らない人が読んだら、何のことはない平凡なものに感じるでしょう。しかし、あの流血悪役レスラーでありながら、愛嬌のある憎めないキャクターを知っている人には、この記事はとても意味が出てくる。まさに、ある年代の男子には、グッと来るものとなっています。

あとは、「ローマ法王と昭和天皇の出会い」カトリック教会大司教ヨゼフ・ピタウの記事も良かった。3年前に亡くなった法王ヨハネ・パウロⅡ世の外交官としての活躍が書かれています。大変参考になります。

また、「人声天語」坪内祐三では、お堅い文藝春秋で「エビちゃん」の記事が載っていて、実に珍しい。エビちゃんの「レコード大賞」の司会ぶりを見て、週刊文春は「KY」と呼んだが、同じ場面を見た坪内氏が、違った視点でこれを観察して、「エビちゃん」を擁護しています。

あとは、ベストセラーとなっている「求めない」の著者、加島祥造の記事は実に怪しい。大体、この人自体が怪しそう。

それに、麻木久仁子の「伊坂幸太郎・ゴールデンスランバー」の書評は、ネタ割りすぎ。ラストがどうなっているかまで書くな。エンタメ系の小説ではラストのことを書くのは厳禁ですよね~。
おっ「ドキュメント・自壊するNHK」は、大阪府知事が読んだら喜びそうなネタですな。

と感想を羅列。他の記事はおいおい読んで行きます。
で、最後は
ni.jpg
「リヤドロ」というところで販売している五月人形らしい。かわいいので載せてみました。ただし値段は23万円らしい。買えないので、ブログに載せて楽しむことにした。

スポンサーサイト

Comment

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

Trackback

«  | HOME |  »

カスタム検索




FC2ブログランキング


すみません…、只今コメ返しをしておりません。しかし、しっかりと読んでおります。こんなわがままなサイトですが、気が向いた方は、どうぞ書き込んでください。

FC2ブックマークに追加

05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -

Wikipedia
developed by 遊ぶブログ
物語を物語る
 トップページ
  ├ 月別アーカイブ
  |  └ --年--月 --日 (--)
  ├ カテゴリー
  |  └ スポンサー広告
  └ スポンサーサイト
物語を物語る
 トップページ
  ├ 月別アーカイブ
  |  └ 2008年02月 12日 (火)
  ├ カテゴリー
  |  └ 本・作家
  └ 「文藝春秋3月号」読みました。
by AlphaWolfy

消えた二十二巻

Author:消えた二十二巻


全ての記事を表示する




このブログをリンクに追加する
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。