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物語を物語る

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レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」の謎

物語を物語る

200px-Mona_Lisa.jpg


デアゴスティーニの週刊「歴史のミステリー」第11号のなかの記事「芸術の裏側」で、レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」を取り上げている。
rms011.jpg
その中で「謎」となっている部分を検証している。

①モデルは誰なのか?

1、ジョコンドモデル説。フィレンツェの富豪フランチエスコ・デル・ジョコンドの妻であるモンナ・リザ夫人(リザ・ゲラルディーニ)
2、ロレンツォ・デ・メディチの息子ジュリアーノの愛人説
3、ミラノ公妃イザベラ・ダラゴーナ説
4、マントヴァ公爵夫人イザベラ・デスナ説

と本文では、モデルとなっている女性をそれぞれ検証している。
ここで、いろいろな説が出されていたが、検索するとこんな記事が出ていた。

[ベルリン 14日 ロイター] 独ハイデルベルク大学図書館の研究者らは、イタリアの美術家レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた名画「モナリザ」のモデルについて、数世紀に及んだ謎を解明したとしている。
 16世紀に描かれたモナ・リザのモデルはこれまで、裕福なフィレンツェの商人、フランチェスコ・デル・ジョコンドの妻という説が有力視されてきたが、美術史研究者らの間では、ダ・ヴィンチの愛人や母親、また自画像であるとの議論も行われてきた。
 同図書館の研究者らは、1503年10月に絵の所有者が本の隅に走り書きした日付入りのメモにより、絵のモデルがリザ・ゲラルディーニとの名前でも知られるフランチェスコ・デル・ジョコンドの妻であることが明確に確認できたとしている。
 同大学のスポークスマンによると、メモは、写本の専門家が2年前に図書館で見つけたものだという。
(2008年1月15日 ロイターニュースより)

ということで、モデルについては、1のジョコンド説が、いまのところ最有力となっているようだ。


②自画像の信憑性

1986年、アメリカのリリアン・ジュワルツ博士によって、ダ・ヴィンチの自画像とモナ・リザを重ね合わせると、顔の造作がほとんど一致するという説が、発表された。
これによって、モナ・リザはダ・ヴィンチ自身であるという説が唱えられるようになった。
この説には、16世紀初頭のルネッサンス期を生きた知識人に流行していた「新プラトン主義」の影響があるいう。これは、「人間の内面には女性原理と男性原理が共に宿り、その均等な二分化をもって人間のあるべき理想とする、古代ギリシャから再生したイデア論」である。この考えに影響されたダ・ヴィンチは、「モナ・リザ」で自らを女性に見立てることによって、両性具有を具現化しようとした、というものだ。
現代、コンピューターの画像処理技術の発達で、「モナ・リザ」と「ダ・ヴィンチの自画像」とが一致していることは科学的に裏付けがなされている。しかし、ではなぜかそんなことをしたのか、という点においては、これまた様々な説が出てくることになり、謎は逆に深まることになる。


③背景に描かれた風景の謎

人物の謎のほか、背景に関する謎も多い。この世とも思えない異様な背景ともいわれ、北川健二氏によれば「画面中央に座してポーズを取った女人像と、背景に広がる大気の深奥へと連なった山々の描写は、微妙なところで不自然な融合ともいうべき混淆を見せている。その絶妙な不安感が、他に類のない不思議な雰囲気を醸し出し、この絵に独自な幽玄の相をもたらしている。」と記している。
では、この背景についての説を列挙してみる。

1、ダ・ヴィンチが一時期住んでいたアレッツォの風景説。アルノ川に掛っていたブリアーノ橋など書かれているといわれる。

2、アルプスの風景ではないか、という説。美術史家・ケネス・クラークの調査によれば、ダ・ヴィンチは二度ほどアルプスに行ったことがあり、ミラノからアルプスまでは一日で行ける距離である。ダ・ヴィンチのデッサンに、モナ・リザの背景と酷似した風景が描かれている。

3、左右の地平線の高さが異なることから、何かを暗示しているという説。向って右側が現在の風景であり、左側は水の浸食によって削られた大地を描いているという解釈によって、水の循環、浸食、浄化作用が「すべての人間に平等であり、生や死までを支配する」という宗教観を表したものであるという説。これは、ダ・ヴィンチの無神論であったということにも結びつく。(本文の説であり、この説が最も有力)

4、3の説の派生したもの。左が地球成形の光景、右が終末の光景を暗示したもの、という説。

5、左右の地平線の高さを合わせるように、中心を縦に割り左右を合わせることができる。左右結合部分説とでもいうのか。左右に分かれた人物は、左側が男性に見え、右側が女性に見えるという。詳しくは、「モナ・リザの秘密」というサイトでhttp://www.geocities.jp/da_vinci_in21c/sub1.html

④アイルワース版の真贋

「歴史のミステリー」ではここで、「アイルワースのモナ・リザ」を紹介しています。これは、2005年3月、日本テレビで放映された (「ルーヴル美術館ミステリー ビートたけし歴史的発見 名画モナ・リザはもう一枚あった!」という番組名らしい) もので、スイス・ジュネーブの地下金庫から発見されたものが、もう一枚のモナ・リザというものらしい。

本文には書かれていないが、この番組で紹介されたアイルワースのモナ・リザは偽物であるということが分っていて、東北大学院の教授が日本テレビに抗議文を送ったという話だ。

ただし、「モナ・リザ」自体が盗難に何度か遭っているため、じゃどれが本物と言われれば、何とも言えないという話もあるという。
また、ラファエロが「モナ・リザ」を見てデッサンした絵には、人物の背景には円柱が描かれており、「モナ・リザ」の背後の両端には元々円柱が描かれていたのではないか、という話もある。これによって、「モナ・リザ」には複数の絵が存在しているのではないか、という説が出てくるわけだ。

というわけで、「歴史のミステリー」で書かれていた内容とその補足は以上です。

ここで、今回私が参考にしたのは、
31471272.jpg

北川健次著「モナ・リザ」ミステリー、という本。

この本では、「モナ・リザ」のモデルは、4歳のときに生き別れた母親・カテリーナと、ダ・ヴィンチ自身を重ね合わせているという説で、説得力があって、整合性もあります。
真偽のほどは分かりませんが、この説にたどり着くまでが実にスリリングで、ミステリー小説を読むような展開で最後まで読ませます。しかも、この結論に結び付けるまでに、いろいろなものを引っ張ってきます。「神戸の14歳少年Aによる児童連続殺傷事件」「夏目漱石」「雪舟」「法然」「能面」、「脳科学」に「幾何学模様」と実に多彩。
いや~いいです、私にはこの強引さが、たまりません。

で、この本の冒頭に書かれている「モナ・リザの7つの謎」というのがある。
1、モデルは果たして誰なのか?
2、描かれた時期は何時なのか?
3、絵の注文主は実在したのか?
4、背景に書かれた現実とかけ離れたような幻想的な風景は、何かの暗喩なのか?
5、下腹部が僅かに膨らんだ妊婦とおぼしきこの女性の着衣が、なぜ黒衣の喪服であるのか?
6、口元に浮かんだ不気味ともいえる微笑の意味は何なのか?
7、そもそも画家は、この絵に何を描こうとしたのか?

と、美術史上最も有名な絵画に秘められた謎は、500年経った今も、なに一つ解明されていない、ということだ。


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