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「南京事件」なのか「南京大虐殺」なのか……。

物語を物語る

http://pcscd431.blog103.fc2.com/blog-entry-671.htmlの記事の続き。

朝日新聞でこの件に関しての記事が出ましたが、少々奇妙なことに。
http://www.asahi.com/national/update/1223/TKY200912230377.htmlから

「南京で大虐殺」認定 規模は今後の課題 日中共同研究 日中両政府が進めてきた有識者による初の日中歴史共同研究の報告書の内容が明らかになった。1937年の南京大虐殺は「大規模な虐殺行為」との認識では一致したが、犠牲者数は今後の研究課題とした。一方、日本の途上国援助(ODA)が中国の発展に貢献したと評価。共同研究の日中両座長は「相互理解を促進する第一歩」と位置づけている。
 報告書は「古代・中近世史」「近現代史」の2部構成で、同じテーマに関する日中双方の論文を収録している。
近現代史の「総論」によると、日中全面戦争の発端となった37年の盧溝橋事件について、日本側は事件の「偶然性」を、中国側は事件発生の「必然性と計画性」を重視。毒ガス兵器の使用や市民への無差別爆撃など、日本軍の中国での侵略の傷跡が今も残っているとの考えで一致した。
 南京大虐殺については「大規模な虐殺行為であることを認めこれを討論した」と明記。ただ、規模、原因、背景などについては「深く追究する必要がある」とした。
 虐殺の規模をめぐっては、中国の大虐殺記念館が「30万人」と表示。日本の研究者の間では「数万~20万人」などの諸説があり、虐殺そのものを否定する研究者もいる。日本政府は「多くの非戦闘員の殺害や略奪行為などがあったことは否定できない」としつつも、犠牲者数について「諸説あり、政府として正しい数を認定することは困難」との見解を示している。
 戦後の歴史については、日中双方が、日本が新憲法のもとで平和国家として歩んだことを肯定的に評価。靖国神社参拝問題や日本の歴史教科書問題などについては、今後研究する必要があるとした。
 共同研究は、小泉純一郎首相(当時)が靖国神社に参拝し、日中関係が悪化したことを踏まえ、2006年10月に安倍晋三首相(同)が中国の胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席と合意。日中それぞれ10人の有識者による委員会が設けられ、座長は日本側が北岡伸一・東大教授、中国側が歩平・社会科学院近代史研究所長が務めた。両政府は研究を継続することで合意している。(東岡徹)


同じ事を扱っているのに、読売新聞は少し違う。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091224-OYT1T01198.htm

「戦争理解に困難ある」日中歴史研究委が総論公表
 日中の有識者による「日中歴史共同研究委員会」(日本側座長=北岡伸一・東大教授)の最終会合が24日、都内のホテルで開かれた。
報告書の発表は来年1月に先送りされ、「総論」のみが公表された。
さらに、中国側の要請で、1945年以降の現代史の部分は今回の報告書に掲載しないこととなった。
多くの論点で日中双方の見解は隔たりが解消できず、今後、委員を入れ替えて第二期の研究を始める。
 近現代史に関する総論では、「日中両国民の間で、戦争の本質と戦争責任の認識に関し、相互に理解するにはかなりの困難が存在する」と指摘。研究者の歴史認識にも違いがあることを考慮し、報告書は「完全に意見が一致することを求めず、研究者が各自の視点で論文を執筆し、相手側の意見を取り入れて修正した後、双方の論文を併置する形式で発表する」ことにした。
 会合後の共同記者会見で、北岡氏は「一定の進展があったので第二期(の研究)をやる意義があり、逆に言うといろいろ問題があって、第二期をやる必要がある」と述べた。一方、中国側座長の歩平・中国社会科学院近代史研究所長は「日本による侵略戦争は中国人民に多大な厄災をもたらした。この点に関して日本の学者が明確化した」と語った。
 来年1月に公表される報告書は「古代・中近世史」と「近現代史」の二部構成となっており、主として古代・中近世史はテーマごと、近現代史は時代ごとの構成になるとしている。
(2009年12月24日22時15分 読売新聞)

朝日新聞だけが、南京で大虐殺が行われたということを日本側が認めた、という部分を大きく取り上げている。
各マスコミの見出しは以下の通り。
「日中、来年も歴史研究継続へ 南京事件など隔たり」 日経新聞
「南京事件の犠牲者の数などは両論が併記されることになりました。」NHKニュース
「歴史共同研究を継続へ=日中、南京事件など隔たり」 時事通信
「日中歴史研、報告書1月に延期 南京犠牲者数で対立「南京大虐殺」の犠牲者数」 共同通信 
など。
各マスコミは、すべて日中の意見が対立してまとまらなかったという方に重点を置いているのに朝日新聞の取り上げ方はどうなのだろうか。
それに、「南京事件」なのか「南京大虐殺」なのか表記の仕方でも、各紙のスタンスがよく分かる。

まだこの件は続く。


 

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