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宝島社の全面広告はなかなかいい!

物語を物語る

平成22年1月4日朝日新聞に、見開きの全面広告が載っていた。
宝島社 全面広告
宝島社」だった。
これがなかなかいい記事だったので、書き起こしてみた。

明日に向かって跳ぶ。
あけましておめでとうございます。しかしながら、「いや、たいしてめでたくなんかないよ」と思われている読者の方も少なくなんじゃないでしょうか。
政治家や専門家は、よく「景気の二番底が来る」と言います。それをまたメディアがこぞって取り上げる。「この先に行くと底が抜ける」。そう言われれば、人間、前へ進む気も萎えるというものです。
二番底が来る、という言葉は、どこか「外に出ると事故にあうよ」というのに似ている気がします。そう言われたら誰も否定できない。否定できないから、みんな内にこもってじっとする。じっとしてカラダも動かさないから、どんどん元気や精気がなくなっていく。
まさしく今の日本はそうではないでしょうか。
そう、今この国が不景気だとしたら、いちばんの原因は、「この国は不景気だ」「この国の将来はダメだ」と必要以上に言い過ぎることだと思う。そうやって出てきた言葉を、悪い意味で現実が追っかけて行く。それこそ心理不況というものです。
この国の社会インフラやサービスの便利さ・正確さ・丁寧さ・清潔さについて旅行や駐在で日本に来たことのある外国の人々に尋ねてみるとわかります。私たちが当たり前のことと思っている日々の生活環境が、どれだけ進んだレベルかということを。
国と自治体の借金が合わせて千兆円を超えた、的なことばかりが取り上げられます。でもその一方で、「さて、千五百兆円という莫大な個人資産をどう活かすか」というアナウンスがもっとあったら、資産がない人でもちょっとドキドキすると思いませんか。
イギリスBBCの調査によると、「世界に良い影響を及ぼしている国」に、日本が毎年トップランクで挙げられていることを知ったら、日本人はもっと誇りを持てるのではないでしょうか。
まさにものは考え様。「高齢化」と安易に括りがちな今の日本を、別の角度からひとりの人間に喩えれば、知識も経験も積み、窮地からの脱出という他の人が思いつかないような奇跡を何度も成し遂げ、またこれから他の誰もが進んだことのない道の先頭に立っている人、という全く違う人間像になるはずです。
明治維新から日露戦争から第二次世界大戦からこのかた、「自分たちは捨てたものじゃない」と無我夢中で周りを鼓舞してきた人たちが、険しい山とか波とかを超えて、この国、それどころか世界を、前へ前へと進めてきたのではないでしょうか?
そういった意味で、まずは鳩山総理。いろいろ大変つづきで、ついつい無表情になってしまうのもわかりますが、今年こそ「日本はすごい国なんだから、できる!」と、国民にもっと勇気の出る明るい言葉と表情を、是非とも放っていただきたい。
そして、メディアには問題点を問題点として暴くという権利と責任がある、ということを自覚した上で、宝島社はあえて言いたい。こういうご時世だからこそ、暗い雰囲気を吹き飛ばして、人々の気持ちをポジティブにするような「元気になるメディア」としての役割が、メディアには必要なんじゃないか。
景気の二番底が来る、みたいなことばかり並べたところで、なにも生まれることはない。ダメだダメだと言われるより、「できる。」と言われて子どもが育つように、国民も国も、良い部分を指摘され、ほめられてこそ成長していけるのだと思うのです。

日本はうまくいく。と思うことから、日本はうまくいく。 2010年正月 宝島社

まさしくその通り。今、日本に求められているのはこういった「ポジティブ思考」だろう。
思うに、矜持、誇り、自信……、こういった他国では自国民が普通に持っているものが、いまの日本人には失われているのではないだろうか。やはり日本人が自らが「自分たちは捨てたものじゃない」と思うには己の手で自尊心を取り戻すしかない。
しかし、これも「元気になろう」「うまくいく」と、ただ唱えるだけではダメで、ネガティブ思考を振りまくメディアに負けないくらいの大きな声でこれを継続的に発信していかなければならないだろう。(この広告が朝日新聞に出ていた意味は深い。)
そして、消極的・マイナス的思考の元凶となっているものを克服し、今、本当に必要なものはなにか、何が足りないのかに言及せねばなるまい。
そして、日本人とは何か、日本国とは何か、そこまで立ち返って考えねばならないのではないか。

その原点から始めなければ、「明日に向かって跳ぶ」ことはできないだろう。
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消えた二十二巻

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