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新田次郎と新田義貞。その1

物語を物語る

国家の品格」の著者である藤原正彦さんの父は、作家の新田次郎氏である。

「強力伝」で直木賞を受賞し、歴史小説「武田信玄」は、10数年前に中井貴一が信玄役でNHK大河ドラマとなった。(「風林火山」とはまた趣が違うので、一読お勧めします)
「八甲田山死の彷徨」は高倉健主演で映画化され、名セリフとともに大ヒットした。また現代小説の大家でもあり、山岳小説という新しい分野を切り開いた、昭和を代表する大衆文学の雄である。
また、夫人は藤原ていでこちらも作家。

ということで、新田次郎氏の家族は、みな藤原姓なのに、なぜ新田次郎氏だけ新田姓なのか?

その理由は、新田次郎氏が明治45年6月6日、長野県上諏訪町大字上諏訪角間新田で生まれたことによる。
本名は藤原寛人で、新田次郎はペンネーム。地名の新田から姓を、また次男坊という意味でこの名前となった。また「しんでんじろう」では響きが悪いので「にったじろう」にしたというのである。(ここでも新田と書いて「しんでん」と読む)
そこで、同じ新田姓である新田義貞に機縁を感じて、小説「新田義貞」を書いたという。
小説の解説で、新田次郎氏は新田義貞を始め一族の対してかなりの同情を寄せていることがわかる。
では以下引用。

「義貞の人間像について、新田次郎氏は次のように語ったことがある。『中世武士道を生きた人ですよね。馬鹿正直で、無骨で、純粋の坂東武者、大義名分のために死をおそれず、ぶつかってゆくんです。その性格を、海千山千の後醍醐天皇の野望に、うまく利用されたわけですね』こうした義貞像を、成長期から時代の流れに沿って追い、悲劇的な最後をたどっているわけだが、彼(新田次郎)は調べてゆくうちに、義貞が決して凡将ではなく、むしろかなりの智将でありながら、非情な政治に翻弄される姿に、同情を禁じ得なくなったようだ。

西洋風にいえば、騎士(ナイト)とも言える、彼の人間性に惚れこんで書いた」』

騎士ですよ、ナイトですよ。時代小説の巨匠が義貞をこう評した。

たしかに、義貞は中世西洋映画に出てくる騎士に印象が重なる。

刀を抜けば、降ってくる矢を次々と切って落とす。神技と称される武芸を持ちながら、
雪中の海に船を浮かべ、横笛を吹いて親王を励ます、風流をも持ち合わせる。

顔に矢傷がある、無骨で、愚直な坂東武者でありながら、

月の夜、琴の音色に誘われて、たちまち宮中女官に一目惚れをする。

何とも、義貞は、人間味があふれてますね。


おっ新田次郎の話をしてない、では続きということで。
新田次郎と生品神社の関係は次回で……。
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Comment

[16] 読ませて頂き
ブログ村から飛んできました。
 新田次郎氏は私の大学の先輩です。ペンネームにそのような経緯があったことをはじめて知りました。
 新田義貞、楠木正成は好きな武将です。権威に弱かったと言えばそれまでですが、その「義」の精神は深く日本人の尊ぶところの筈です。この頃の上に立つ人達にはそうでは無いようですが・・・また寄らせて頂きます。
[17] コメントありがとうございます
泊瀬光延様、コメントありがとうございます。新田次郎氏はたくさんのエピソードがある方なので、少しづつ書いていきたいと思います。
泊瀬様も時代小説を書かれていますね。お互いがんばりましょう。

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