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物語を物語る

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世界が憧れる「日本文化」、そんなことが書かれている新聞記事をいくつか拾ってみました。

物語を物語る

最近の新聞紙面から、「日本文化」について語っているもので、「これはいい」と思うもをいくつか拾ってみました。

平成22年6月14日 読売新聞文化面から
文化外交 今こそ強化 仏での成功 専門官育成を 渡邊啓貴(東京外国語大教授・国際関係論)

今年3月まで2年間、在仏日本大使館広報文化担当公使を務めた。その体験で得たものを述べてみたい。
フランスではさまざまな領域で日本文化が浸透している。政府は2000年代前半以後、観光客の来日キャンペーン、知的財産戦略計画・日本ブランド戦略などを通して広報文化外交の推進を目指してきたが、「国際ブランド」は着実に根付きつつある。政府が英仏独伊4カ国に対して行った調査では「日本を信頼できる」としる意見は80%以上であり、日本は「豊かな伝統と文化」の国とみなされている。
パリには日本料理店が500あるとも言われ、昼食時は有名な料理店は高額にもかかわらず満席。オペラ座界隈のラーメン屋にはいつも列ができている。有名なフランス料理店が、うなぎの蒲焼の一品をメインで出すご時世である。
日本ポップカルチャーの見本市「ジャパンエキスポ」は昨年4日間で16万5千人を集めた。コスプレの若い男女が闊歩する様を、現場で見た日本人はみんなその隆盛ぶりに驚く。日本のマンガの翻訳本は実に年間130万部も販売される。
漢字ブームに乗って広まり始めた書道に加えて、華道、茶道、柔道、折紙など伝統文化の紹介はいたるところで行われているし、それらはフランス国内に150もある日仏友好協会の中心的活動である。フランスは柔道人口では世界一で60万人に達する。
あるときフランス人の青年が、「実はアニメなどを見ていくうちに日本文化に歴史と伝統があることを発見しました」と筆者に語ったときはわが意を得たりという気持ちだった。
問題は、今後この傾向をどこまで外交関係の発展に結び付けていけるか、という点である。そのためには、文化担当専門外交官を本格的に育成していく必要があると思う。文化交流を海外で担っているのは国際交流基金であるが、文化事業には政治家・企業が密接に絡むことも多い。
ハコモノに対する厳しい批判はあるが、パリでは中国や韓国も文化外交を強化している。現存のパリ日本文化会館の事業規模をしっかり確保した上で、文化人・有識者との強い人脈を形成し、それを外交実務に展開していける人材の養成が必要である。
とくに知的交流の強化には単なる著名人の派遣の域を超えて、時宜に応じた企画を実現できるような広範に及ぶ専門性の高い日常的な相互交流活動が不可欠である。広報文化外交は今や日本外交の最重点強化領域となっていることを痛感する。


平成22年6月12日 読売新聞 奈良フォーラムの記事からのコラム
伝統と近代化両立 東大教授 北岡伸一 

国連大使として米国で過ごして、日本は国際社会でとても人気があると痛感した。強烈な軍事力や圧倒的な経済力があるわけではない。が、日本は伝統を保持しながら近代化を遂げた極めて珍しい国だ。法の支配や自由、人権、民主主義といった近代化の課題を達成しつつ、万葉集を現代でも楽しむような文化的連続性は世界でも珍しい。
中国文化圏の辺境にあった日本人は、自分を世界の中心と思わず、自己の位置を相対化し、他国の良いところを見つけ、吸収しょうとする姿勢を保つことができた。多様な民族の共存が必要な今後の国際社会に、不可欠な資質だ。
日本の切り札は文化であり、これは世界に通用する。
遣唐使に比べ、なぜ日本人は内向きになってしまったのか。外に向けて挑戦するためのアイデアを思い浮かべる時、関西人のコミュニケーション能力は、アジアとの関係深化の突破口になる。リスク回避ではなく、チャンスをつかむという考え方が必要だ。
今の日本は戦略性が欠如している。奈良時代の前後には何度も遷都を行うなど大胆な政策決定があった。微修正でなくゼロベースからの国家戦略だ。


平成22年6月16日 読売新聞 「顔」のコーナーから 
「竹取物語」をベンガル語に訳す ムハマド・アルシッド・ウッラさん(59)

「この美しい物語を通して、日本のすばらしい文化を祖国、バングラデシュに紹介したかったのです」
来日30年。独学で日本の歴史と文化に取り組んできた。ベンガル語は仮名と同じ48文字。作中の和歌はひと文字ずつベンガル語に置き換えた。「五七五七七のリズムを伝えたくて。英語にはできないことでしょう」
科学者の卵として慶応大学に留学、微生物の研究にあたった。博士号も取得した。しかしその興味は、民族も宗教も習慣もひとつ鍋でかき回したような祖国とは対極にある文化へ。「不思議で科学より奥が深い」と魅入られた。アジアでは珍しくない竹も「ここではアートになる」。
日本で勤めた会社は辞め、語学教師や外国人が関係した犯罪の通訳をしながら、書棚を埋める研究書に向かう。
「世界に日本のような文化はない。特異とも言われるが、それは誇るべき違い」と語り、今の日本でその伝統が軽んじられていることに心を痛める。
埼玉県鳩山町で妻、和枝さんと暮らす。自室は畳。寝る時は布団。次は百人一首を、という。


そして、傑作がこれ。
平成22年6月5日 上毛新聞 芸能面からのコラムから。
どう!?コレ 映画「戦闘少女 血の鉄仮面伝説」「伝統芸能」引き継ぐ

日本ならではの伝統芸能といえば、何を思い浮かべるだろうか。歌舞伎、狂言それとも落語?でも皆さん、何か一つ大事なものを忘れていませんか。それは「戦う美少女」だ!
「はぁ?伝統!?」との突っ込みもごもっとも。しかし実際、美少女がスーパーヒロインとなって、華麗に悪をやっつける作品が、日本では欧米に比べて圧倒的に多いのである。
主流は漫画やアニメだが、実写作品でも歴史に残る傑作が生み出されてきた。北川景子が美脚を見せつける「美少女戦士セーラームーン」や南野陽子や浅香唯がたんかを切った「スケバン刑事」。薬師丸ひろ子は「セーラー服と機関銃」の「カ・イ・カ・ン」で一世を風靡した。
彼女たちは大ブレークし、スターとしての地位を確立。清純の象徴ともいえるセーラ服が、常に戦闘時のコシチュームとなっていることも見逃せない。
そしてまた、脈々と受け継いできた「伝統」を引き継いだ映画が新たに誕生した。その名もずばり「戦闘少女 血の鉄仮面伝説」である。
ある日突然、「ミュータント」に変身した少女が、悪の組織と戦いを繰り広げるバイオレンスアクション。主演は元JJモデルの新進女優、杉本有美。暴力とは無縁としか思えぬ超美少女だ。
ところが、映画はバイオレンス描写が激烈を極め、終始、スクリーンに血しぶきが飛んでいる。なのに不思議と、その猟奇性とセーラー服姿の美少女とのコントラストが「カ・イ・カ・ン」となって、爽快感さえ抱いてしまうのだ。はっきり言って、カルトな作品。でも、その筋のマニアは決して見逃さない。完成前の段階で欧州7カ国での上映が決定。世界は「戦う美少女」を渇望しているのだ。
キャッチフレーズは「日本映画史上最も過激なアイドル映画」。配給元によると「90%以上の観客が男性」というのがちょっと残念。男子も女子も仲良く手を取り合って、この日本の伝統芸能を継承していこう!

美少女戦士がどうとかということではなく、日本で生まれた独自性、特異性こそが外国でも注目されるという点においていえば、これも「日本文化」の一つであるのだ。この記事がいいのは、「目の付けどころがいい」ということ、こういう記事に私はしびれてしまう。
これは、「新しい文化だからといって軽視してはいけない。そこに日本の魂が入っていればそれが日本文化だ」三島由紀夫も言うところと同じである。関連記事

さて、「こめ」「弁当」「おにぎり」で「文化防衛論」でも書いたように、日本文化を広めることが日本を守るということにつながる。

それなのに、民主党政権のすることいえば「文化・科学」事業の軽視、予算の削減、あるは廃止……。関連記事
こういう「文化を守る」(=伝統、歴史)ということを明確に打ち出す政党が一つくらいあってもいいのではないか、と最近つくづく思う。
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