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「こめ」「弁当」「おにぎり」で「文化防衛論」。「サマーウォーズ」と「エヴァ」と「コボちゃん」

物語を物語る

「こめ」「弁当」「おにぎり」で「文化防衛論」の補足。
外国人が日本のアニメに出てくる「おにぎり」「弁当」に興味を持って、それが「BENTO」ブームの切っ掛けの一つとなったという話がどうもにも気になって仕方なかった。そこで最近見たアニメから「おにぎり」「弁当」の場面を拾ってみることにした。
まずは、細田守監督の「サマーウォーズ
サマーウォーズ
(和文化にあふれたいい映画だ。けなす奴は許さない。「時をかける少女」の記事はここで)
そして、画像は中盤、祖母が死去した後に親戚一同が食事をする場面。
サマーウォーズ 「おにぎりと花札」「おにぎりと漬物と花札」
「食べる」という行為ほど人と人を結び付けることはない。
特に、日本人にとって人と人を結び付けるものは、やはり「米」「ご飯」なのだ。
また、同じモノを分け合って食べる、同じものを一緒に食すというのが、「神人共食」「共食、神饌」「直会」に通じる。
(関連記事は、「クリスマスにケーキを切り分けて食べる意味は?」、「サンタクロース=恵比寿、大黒?」「スイカ割り=稲作農耕民の祭祀説」 その1 これは直会だ!と、「スイカ割り=稲作農耕民の祭祀説」その2  スイカ=餅、つまり魂の更新を意味する!)

そういう視点でみれば、みんなで「おにぎり」を食べた後に親戚一同が結束し、敵と戦うという意味も一層深まっていくだろう。

次は「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
エヴァ破(やはりエヴァはいい。過去のエヴァ記事はここ)

画像は、碇シンジが綾波レイ、式波・アスカ・ラングレー、葛城ミサトの4人分の「弁当」を作る一場面。
エヴァンゲリオン破 「弁当」
公式サイトには「シンちゃん弁当」というのがあった。
エヴァ シンジ弁当
この「弁当」が次の展開を生むことになり、レイの心を開いてアスカとの関係のアクセントになるという重要なものとなっている。
「食」が人を結ぶ重要なものだと考えれば、この弁当というのは物語上大きな役割を持っている。
そして、「弁当」という概念がない外国人には、これが奇異に映り、その特殊性が「日本文化」と見えるわけなのだ。
(特異性・特殊性が独自の「文化」となる。関連記事)
やはりここでもはずせないのは、「こめ」「おにぎり」なのです。
(「ポケモン」や「ドラゴンボール」など海外で人気のアニメの中で、他にも「おにぎり」や「弁当」を食うという場面はいくらでもあるはずだ)

さて、もうひとつ。
読売新聞の「コボちゃん」が連載1万回を超えて、妹が生まれた。その時の記事
この妹の名前を公募し、その応募が4万を超えたという記事を見たが、その名前の一覧を見て驚いた。
コボちゃん 妹の名前候補(読売新聞から)
何と「穂」「米」「実」という字が多いこと。
こういうのを見ると、日本はつくづく「稲作の国」「コメ文化の国」だと思う。

ここで、柳田国男の言葉を。
「……今日では大陸から朝鮮を南下し、海峡をぴょんと渡って日本に入って来たろう、文化も人間もみんなそうして入って来たろうと、簡単にきめる空気が非常に強いが、私ははっきりとその説に反対している。何故なら南からでなければ稲は入って来ないし、稲が来なければ今の民族は成立しないと思うからである。今の民族は単に百姓が米を作るだけではなく、皇室も米がなければ神様をお祭りすることができないのである。神様を祭る時の食物には必ず稲が入っている。したがって私は日本民族は稲というものと不可分な民族だと確信している。」(「新編 柳田國男全集第12巻 解説の中「故郷七十年」から)

日本人と米、稲作文化と日本文化は切り離せない関係にある。この米と日本人との関係は、すでに日本神話から始まっており、今でも新嘗祭や各地の祭りなどにつながる日本文化の源泉になっている。現代日本人は知らず知らずのうちにその影響を今でも十分に受け継いでいるのだ。
だから日本のアニメの中にも何気なく「米」や「ご飯」や「おにぎり」などを食べるシーンが登場し、それが物語上において大きな変化を与える暗喩として使われることがある。それはアニメ・マンガに限らず、文学・映画・ドラマの中においてもいくらでも見出すことができるだろう。
また、重要なのは、それを見た海外の人々が、「何だあのライスボール(おにぎり)は」「何でライスをボックスに詰めて学校に持って行くんだ」「なぜ桜の下で弁当を食うと嬉しいんだ」などと奇異に思うだろう。そして、何で登場人物らみんなこれを食べた後に物語に変化(登場人物の心境の変化)が起こるんだろうと、直観的に感じ取ってそこに疑問を感じることになる。その疑問が、日本文化への興味となり、結果日本文化への好意の持つ切っ掛けにつながっていくことになっているのだ。
外国人はそこに、日本人にとっての「米」「ごはん」「べんとう」には何か見えない力があると感じているはずなのだ。
ここで「日本人と米」(勉成出版)から、学習院大学教授・吉田敦彦の文章から一文を引用。
「日本人は米を自分自身のメタファーと考えるほど、米と自分自身の血筋とかまた命や魂まで密接に結び付ける。そういう自己認識がまさに、自分と米との関係の認識であるかのような観念を文化の中で根強く培っている……〈中略〉日本人の米食願望、米に対する非常に強い執着をもって、自分のアイデンティティや生命そのものまで米と結び付けてきた。」
この精神が日本人の中にしっかりと染み付いている。日本人である以上、否定しようにも否定できない事実なのだ。
これが日本文化であり、日本人の根底にあるものなのだ。

それが今、アニメ・マンガを通じて世界に広まっていき、認識され、尊敬され、日本文化を愛したりもする。

「国家=文化」

日本人はどこを守ればいいのか、よく考えればきっと見えてくるはずです。
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