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コラム「雀が無事なら人類も無事」と中国の「雀撲滅運動」

物語を物語る

平成22年10月10日の読売新聞に一面に「雀が無事なら人類も無事」というちょっと目を引く見出しのコラムがあった。
これが良かったので書き起こしてみました。

コラム「地球を読む」からグレアム・フライ氏(前・駐日英国大使、現・ロンドン大東洋アフリカ学院理事)

生物多様性会議「雀が無事なら人類も無事」
英国の首都ロンドンの南西部にある、王立植物園「キュー・ガーデン」。その一角、京都・西本願寺の「勅使門」を模した「日本門」の近くに句碑が建っている。
「雀らも 人を恐れぬ 国の春」
これは70年以上も昔、高浜虚子がここを訪れて詠んだ句である。いまこれを書いている、英国の筆者自宅でも、雀が屋根に巣作りをし、庭で遊んでいる。その楽しげなさえずりを聞くうち、東京の英国大使館の雀を思い出した。日本鳥類保護連盟理事だった河野洋平・前衆議院議長のはからいで、大使館に巣箱が取り付けられ、おかげで大使館もまた、にぎやかな雀の声に包まれた。
だがこうした雀の学校の繁盛は、実は例外である。英国でも日本でも、雀の数は減り続けている。特に英国では、過去四半世紀に半減している。素朴な雀たちもまた、自然界が危機に瀕していることを教えている。
今年は、国連が定めた「国際生物多様性年」である。今月には名古屋で、生物多様性条約の第10回締約国会議(COP10)が開催される。果して名古屋会議は、長期的な成果につながる国際合意を生むか。それとも、空虚な演説と宣言にとどまるのだろうか。
2002年の第6回締約国会議で、「生物多様性の損失速度を10年までに顕著に減少させる」ことに合意した。だが、この目標は達成されていない。
この地球にひしめく驚くほど多様な生命は、人間活動のせいで、ますます急速に消滅しつつある。その基本原因の第一は、世界の人口が、1960年の30億から現在の68億へと急速に増大していること。そして第二は、我々が優先度を意識していないことにある。
人類は自然界の一部であり、自然は我々の心を揺り動かす。これは、大自然の力を畏敬する神道の伝統を持ち、それが何世紀にもわたり芸術作品を生みだしてきた日本に、特にあてはまると言えるだろう。
実際、忙しい都会生活の中で、我々の多くは、山や海を訪れて息を吹き返す。だが現代社会は、我々の物質的な必要と欲望を満たすことに高い優先度を置く。先進諸国の政府は、経済成長を生み出せるかどうかで、評価される。環境保護では選挙に勝てないのである。
発展途上諸国の立場は、さらに鮮明だ。経済発展は国家の最高目標であり、環境被害は無視されることが少なくない。

かつて産業革命当時の英国は、空気を汚染し、河川の生命を殺した。日本もまた、奇跡的な成長の間に自然体系を傷つけた。そして、今や中国が、同じ道をたどっている。しかしながらこの問題は、もっと真剣に取り組むに値する。これは単に動物の数や、人間の精神的、文化的な幸福の問題ではないのである。
生物多様性は生態系を下支えし、我々に食料や淡水、薬品を提供し、我々を自然災害から守ってくれる。国連事務総長は、現在の傾向が続くならば、地球の各地で、生態系がこうした必需品を提供する能力が危機的に低下する臨界点に近づく、と警告している。

<以下、中略。要点は日本政府がすべきこと3点。第一、名古屋会議で、具体的な目標を設定させる。
第二、生態系と生物多様性を経済に生かす、革新的なアイデアを探ること
第三、日本国内の議論を盛んにすること。といったことが書かれている。>

子どもたちは、教育を通じて、自然についてより多くを学べるのではないだろうか。耕作地の放棄を食い止め、田園風景を回復するために、どうすれば若い農業者を増やせるだろう。好景気の時期に干拓された干潟や沼沢地の一部を元に戻し、災害対策や漁業振興に役立てることはできないのだろうか。
どうやら雀の話が複雑になってしまった。要するに筆者が言いたいのは、鳥類を救えば人類も無事でいられる、ということなのである。

面白いのは「スズメ」の話を枕にして自然について述べていること。そして、自然と人類が共に共生していくためには、「神道」的日本の精神が必要だと言及していることに共感を覚えた。


スズメ
日本では、童謡「スズメの学校」や昔話「舌切りすずめ」などがあるから、雀は昔から親しまれた存在でした。まあ何よりも見ているだけで、「和み」ます。

さてさて、こんな愛くるしい存在のスズメを根絶やしにした国がある。
それが中国だ。

世界史上最大の虐殺魔・毛沢東
毛沢東は1958年から62年にかけて、大躍進政策を推進した。全国の農村に原始的な溶鉱炉を築かせて、製鉄事業に着手させたのだ。農民は農作業を放棄して、鉄の生産を競い合いあったから、農業生産物は激減した。燃料の薪を手に入れるために樹木は切り倒されて、山は丸坊主になった。この結果激しい飢饉が起こり、中国全体で3000万人もの餓死者が出たといわれる。
1955年、中国の毛沢東が「雀は悪い奴だ」と言ったとたん、中国各地で雀の大虐殺が始まった。
雀抹殺専門の突撃部隊が2400作られ、1年で11億匹の雀を虐殺し、1967年迄に雀を浄化すると宣言した。しかし、雀を殺し過ぎて雀が食べていた昆虫が大繁殖して、大凶作に見舞われた。この愚行により、中国全体で4000万人もの餓死者が出たといわれる。

「文化大革命」は1966年5月に始まり1976年10月の「四人組」(毛沢東夫人江青をかしらとする反革命集団)粉砕までの10年と5ヶ月で終わりを告げた。それは共産党の最高指導者である毛沢東が自ら起こし、その指導のもとに億万大衆が参加するという長期にわたる特殊な大衆運動であった。
この期間、知識層などを中心に2500万人が虐殺されたといわれる。http://current-affair.blog.so-net.ne.jp/2006-02-19-2

中国の文化大革命で行われた大躍進政策の「雀撲滅運動」だ。
ユーチューブに、この様子が描かれているドキュメンタリー番組がUPされている。

(雀撲滅運動は7分過ぎから)
中国国民が雀をみんなで追いかけ、木を揺さぶって止まれないようにしてパチンコや鉄砲で撃ち殺した。多く殺せば報償が出され、少なければ叱られ翌日はもっと構えろとハッパをかけられたという。
他にも「文化大革命」についての動画はあるが、見るほどに身振いする。
(この雀が日本人とならなければいいが……)

実は上記の雀のコラムを読んで、私が真っ先に思い浮かべたのは、実はこの中国の雀撲滅運動だった。
というのも、中国の反体制作家、劉暁波がノーベル平和賞受賞が決まり、中国がこれに反発して多くの国を敵に回すようなことをしているという新聞記事や、尖閣諸島問題や軍備拡張で中国脅威論などなど、ここ数日中国関連の記事が紙面を賑わせているからだ。
(中国が経済を優先させ環境問題に消極的だということも上記コラムで触れていることもある)

中国の膨張は世界の脅威となる。そのとき世界の平和は?
そうしていくと、雀が平和の象徴である「雀が無事なら人類も無事」という言葉も深い意味にも取れる。

そして日光東照宮にある雀の彫刻は「平和」を象徴しているという話も思い出した。

東照宮の数ある彫刻の中で、なんといっても有名なのは東回廊の蟇股の「眠り猫」です。
奥宮への入口にあり、昔から左甚五郎作として、数々の逸話が伝えられています。
牡丹の花に囲まれ日の光を浴び、うたたねをしているところから「日光」に因んで彫られたとも言われています。
猫の彫刻の裏側には、竹林に遊ぶ2羽の雀の彫刻があります。
猫が寝ているから雀は楽しく暮らしていられます。
これは戦乱が治まり、平和な時代が訪れたことを意味しているそうです。
https://tabidachi.ana.co.jp/card/1182429から

高藤 晴俊著「日光東照宮の謎」 (講談社現代新書)にもこの解説はあります。過去記事
東照宮 雀


そんな裏読みが出来るコラムでした。

追記 中国に敬語を使う仙谷由人は「事業仕分けを政治の文化大革命だ」といった。
恐ろしいことである。
文化大革命」は、20世紀における最悪の出来事だと私は思っているので、日本の政治家(しかも官房長官)がこんなことを言う奴は許せない。
漢字が読めないといって首相の座を引きずり下ろしたマスコミだが、こういう本物の売国奴は叩かない。
それも恐ろしい。

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