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物語を物語る

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 「日露開戦」と「日清開戦」を放送する合間に得意の「NHKスペシャル」を割り込ませるとは芸が細かい。(笑)

物語を物語る

平成22年12月19日のテレビ番組表を見て吹いた。
NHK 夜19時30分から 坂の上の雲 第8回「日露開戦」、夜23時から蒼穹の昴(13)「日清開戦」
同日の夜に、「日露開戦」と「日清開戦」って。しかもドラマで。
偶然にしても笑ってしまう組み合わせだ。

しかもその間に、21時からNHKスペシャル「私たちは核兵器を作った」っていう何となく「左」ぽいものを挟んでくるあたりがいかにもNHKらしい。
それにしても、ここ最近のNHKって「沖縄基地問題」「日米安保」「あの戦争」「戦争責任」といった偏ったドキュメンタリーばかりを特集しているが、これが感傷的で実に気味が悪い。その数が異常で、かなりの頻度なのだ。(教育放送を含め)
これを繰り返すことによって、この偏向した思想を国民に刷り込もうとしているのだろうか。
そして、来年の1月から「日本人はなぜ戦争へと向かったのか」といった題名のNHKスペシャルがあるという。もう題名だけでその内容が知れる。それは、いかにも自虐的史観に満ちたものだろう。
尖閣問題、朝鮮半島の問題、中国の膨張による危機感など、世の中が「右化」しているということへの警鐘のつもりなのだろうか。それとも、私たちNHKが、国民を「平和」「正義」に導いてやるといった「聖者」にでもなったつもりなのだろうか。
とにもかくにも、最近のNHKは偏りがヒドイ。

さてさて、「日露戦争」「日清戦争」ということで、むかし読んだコラムを思い出した。
これ、再読したら、ほんといい内容だったので、転載してみました。
高山正之「変見自在 スーチー女史は善人か」(新潮社)から。

小日本論の愚
四国のどこかで「ほてい葵が咲きました」と先日のテレビでやっていた。
金魚鉢によく似合う、葉の付け根がぷっくり膨らんだ水草で、それが水辺に浮かんでヒヤシンスによく似た薄紫の花を咲かせていた。
原産は南米と言われる。いつ頃こっちに渡ってきたのかは定かではないが、今から百年前にはハノイのグラン・ラック(大湖)の水辺にほてい葵が咲き乱れていたと、仏文学者・小松清が書いている。

この花をベトナムの人たちは「日本の花」と呼んでいたという。
その縁起について小松は「日本が日露戦争に勝ったとき、だれかがこの花を湖に植えた。花は幾年かのうちに増え、だれ言うとなしに『日本の花』と呼ぶようになった」とベトナム人の話を紹介している。
そのころベトナムはフランスの植民地だった。
十九世紀半ば、英国が阿片戦争で中国へ阿片売り込み権を獲得し大儲けをしていた。
フランスはそれが羨ましくて中国に戦争を吹っかけた。清仏戦争だ。そして勝って中国の属国領のベトナムを賠償として頂戴した。
フランスは早速、人頭税に酒税、結婚税、葬儀税と思いつく限りの税金を課すと同時に阿片専売公社(レジ・オビウム)を作ってベトナム中に阿片を売りまくった。
ベトナム人はあこぎなフランスに腹を立てた。でも相手は宗主国の中国も敵わなかった。
身の不運と諦めていたところに、そのフランスよりももっと大きいロシアを同じ肌の色をした日本人がやっつけたという話が届く。
その武勇は歌謡師(カーザイ)が村々を流して伝えた。人々は興奮した。我々も白人のくびきから脱することができるかもしれないと思った。
国士の潘佩珠(ファンボイチャウ)が日本に密航した。彼の手引きでベトナム王朝の皇子クォンデをはじめ二百人もの若者が密かに渡日した。
いわゆる東遊(トンズー)運動で、彼らがその後のベトナム独立の礎となるが、そのなさかに見馴れぬ水草が美しい花を咲かせた。
「日本の花」と名づけたベトナム人の夢と期待がそこに感じられる。
今年が百周年となる日本の対ロシア戦争の勝利はこのベトナムの例のように第三世界の国々に大きな影響を与えた。日本の存在は限りなく大きかった。
日本はそれを疎ましく思う米国と戦って、敗れてしまうが、それでもなおその影響力は消えなかった。
例えば国際政治の世界では「軍事力がその国の国際影響力を決める」が定説だった。しかしカルフォルニア大のリチャード・ローズクランス教授は「軍事力がなくとも経済力で国の地位は高められる」学説を出した。
モデルは戦力を持たずに世界第二位の経済大国になった日本だった。
第三世界が独立ラッシュを迎えた六〇年代。そうした国々が満足に成長していけるかどうかが焦点だったが、ケネディ政権の特別補佐官ウォルト・ロストゥは「国家は放っておいても農業社会から工業化社会に脱皮し、大量消費経済を実現する」段階的発展論を説いた。
これもモデルは日本。資源もないのにここまで発展したのだから、資源だらけのアフリカ諸国など何の心配もないというわけだ。
もっとも、この理論通りに成長を遂げたのは台湾にシンガポール、マレーシアなど日本の影響を受けた地域に限られた。
それ以外の国々は社会主義論を採用して、みな破綻していった。
日本の影響を強く受けながら社会主義に走った中国と北朝鮮は、ある時期まで何とかその影響力の残滓で持ち堪えたものの、破綻は免れそうにない。
日本の大きさを改めて思い知らされるが、そんな日本を「小さな国」と言ったのが武村正義だ。中国に魂を売った政治家の一人で、中国人の言う「小日本」をそう訳したものだ。それを同じ心根の朝日新聞が名言ともてはやし、念を入れて添谷芳秀・慶大教授に「日本は二流国たれ」と小日本論を書かせた。
この新聞は北朝鮮代表が「今度は席を蹴立てなかった」と喜び、「金正日が前向きの発言をした」と言っては感激して見せる。
相手がどんな半端国家でも日本はその顔色を窺う。それほど日本は小さいと思い込ませたいらしい。
支那朝鮮に会釈の要なしと諭吉は言った。まして媚びなどもっと必要ない。(二〇〇五年八月四日号)

このベトナムの話いいですね。アジアにとって日本はどういう歴史的役割を果たしたのか、「日清戦争」「日露戦争」とはアジアにとってなんだったのか、自虐史観を抜いて、もう一度、考え直す時に来ているのではないか、と思います。(全否定も全肯定もよくない)

それに「軍事力がなくとも経済力で国の地位は高められる」というのが文中に出てきますが、ここに「文化力」を加えてもいいと思う。
過去記事「自国を守るものは、軍事力と経済力、そして文化力。
福沢諭吉も三島由紀夫も新井白石も、自国の文化力を高め、自国の防衛を考えることが、日本を守る、と唱えています。

そういったことを踏まえ、「坂の上の雲」や「蒼穹の昴」、そして偏った「NHKスペシャル」を見れば、少し違った見方ができるのではないでしょうか。
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