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シドニー・ルメットは職人だった、と思う。

物語を物語る

http://www.cnn.co.jp/showbiz/30002401.html

(CNN)「12人の怒れる男」監督、シドニー・ルメット氏死去 
 米映画界を代表する映画監督のシドニー・ルメット氏が9日、ニューヨークの自宅で死去した。86歳だった。家族がCNNに語ったところによると、死因は非ホジキンリンパ腫による合併症。同日午前3時40分、家族に看取られて死去したという。
代表作は、米映画史上屈指の名作とされる「12人の怒れる男」(1957年)。このほか、「ネットワーク」(76年)、「セルピコ」(73年)、「狼たちの午後」(75年)、「評決」(82年)などの社会派作品で知られる。
テレビ業界の実情を描いた「ネットワーク」は同年度アカデミー賞で10部門にノミネートされ、主演男優賞、主演女優賞、助演女優賞、脚本賞の4部門で受賞した。2005年には「アカデミー名誉賞」を受けている。その生涯で数々の名作を手がけたが、自身の監督作品でアカデミー賞を受賞したことはなかった。
1924年6月25日、米ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれ。両親はポーランド系ユダヤ人で、父親はイディッシュ劇場の俳優だった。幼少時代、一家でニューヨークに移住。ルメット氏は4歳から子役として父親とともに俳優活動を開始し、ブロードウェイの舞台にも立った。その後は演出家として活躍し、後に映画監督に転向した。

シドニー・ルメットでは「狼たちの午後」が好きで何度も何度も繰り返し観ています。
狼たちの午後

BGMを全く使用していないという演出がスゴイ。アル・パチーノが最高で、これは「アクターズスタジオインタビュー」でも自身が解説してました。過去記事
セルピコ」も最初に観た時はそんなに面白くなかった記憶があった。刑事ものということで「ダーティハリー」とか「フレンチコネクション」といった派手なアクションものを期待していたようだ。しかし数10年経て見直した時は、涙が出るほど感動した。正義や正しい倫理観を実際の社会で貫くことの難しさは、自分自身が世事に関わり世の中に交じわっていくことでおのずと分かってくる。そういう社会の清濁を感取できるようになってから「セルピコ」を観ると、主人公の辛さが痛いほど分かってくるのだ。年を取ってから映画を見直すとまた違う印象を得られるということなのだろう。
また、「評決」はポールニューマンが死去したときに見直した。過去記事
これは、副音声の シドニー・ルメットの解説で観ることをお勧めします。
シドニールメットが映画ドラマを志す人に向けて、俳優の演技(ポールニューマンの抑えた演技)や脚本や演出についての細かい説明がなされていて、これがためになります。

さて、シドニールメットといえば「社会派」というイメージが強いですが、ミステリーやサスペンスにも良作が多くあります。「12人の怒れる男」や「未知への飛行」も「ネットワーク」も演出や筋立てはサスペンス仕立てで、アガサクリスティ原作の「オリエント急行殺人事件」や「モーニングアフター」はもろミステリーそのもの、中でも「デストラップ・死の罠」はどんでん返しの連続で、なかなか面白かった。(変な映画ですが)
デストラップ死の罠
「ミステリー作家90人のマイベストミステリー映画(小学館文庫)という本では、推理作家の折原一(叙述トリックの名手)が「探偵スルース」「名探偵登場」とならんで本作を推薦していたのには、思わず納得してしまいました。

シドニールメットの作品群をながめてみると、社会派といっても堅苦しいテーマの作品ばかりではない。その多くの作品がエンターテーメント仕立てであり、その中に社会的テーマを据えている。そしてその作風に「職人的」なものを感じてしまう。
私の中では、どうもシドニールメットと市川崑と通じるものがあるのだが、どうなのだろうか。
こういう映画作家が好きなので、これからこんな映画監督が増えてくれることを願っているのですが……。後継者はいるのかな。

ということで、シドニー・ルメットにはいろいろ楽しませていただきました。
感謝します、そして合掌。

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