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「継承の物語」その3 スターウォーズと黒澤明 資料編14回目

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資料編14回目 「継承の物語」その3 スターウォーズと黒澤明

「継承の物語その1 ゴッドファーザー」「継承の物語その2 クリント・イーストウッド」の続きです。

『スター・ウォーズ 完全基礎講座』(扶桑社)の中にいい説明があったので引いてみます。
スター・ウォーズ 完全基礎講座

ルーカス 黒澤の意志を継ぐ者 鈴木勉
(「スターウォーズ」が黒澤の「隠し砦の三悪人」の影響を受けていることの説明のあとで) なぜルーカスはこれほど大胆に黒澤を引用したのか。
「スター・ウォーズ」は「自分は黒澤の正当な後継者である」というジョージ・ルーカスの宣言だったのだ!
(中略)
「私は黒澤の後継者だ」
これこそ、ルーカスの作品、ルーカスの行動の原点なのだ。これを前提に彼のキャリアを再検証すると、常に一貫した姿勢を貫いていることがわかる。
(黒澤とルーカスの関係についての説明)
続いて映画の内容に目を向けてみよう。黒澤の映画が世界中で高く評価されている理由として、その芸術性の高さと、根底に流れる強烈なメッセージ(ヒューマニズム)を挙げることができる。特に見過ごされがちなのが後者の「メッセージ」だ。善と悪の対立を背景に、その混乱の中で果敢に自分の理想を追い求める人間の気高さに黒澤は目を向ける。たとえ彼(彼女)らの行為が敗北に終わったとしても、その過程を描き出す黒澤の筆致は力強く、限りなく優しい。極論してしまえば、彼の映画はすべて、登場人物の精神的な成長の物語なのである。だから、そこには常に師と弟子の関係が登場する。デビュー作「姿三四郎」では柔道家・矢野正五郎(大河内伝次郎)と姿三四郎(藤田進)、「七人の侍」では、島田勘兵衛(志村喬)と勝四郎(木村功)、「赤ひげ」では新出去定(三船敏郎)と保本登(加山雄三)の関係がそれにあたる。当然のごとく、ルーカスはスター・ウォーズをルーク・スカイウォーカーの成長物語として描いた。それは撮影台本のタイトルが「スター・ウォーズ ルーク・スカイウォーカーの冒険」だったことからも明らかだ。才能はあるが、未熟で無知な主人公、ルーク。彼は、師・オビ=ワン・ケノービ、そして後にヨーダの圧倒的な能力に感嘆し、彼らの弟子、若きジェダイとなって修行を積むことを決意する。若さゆえ、時に師の教えに反発し、自分勝手な行動をとることで危機に陥るが、最終的には自分の意志でそれを乗り越え、無事大団円を迎える。二人の師に精神的な成長を祝福され、満足な笑みを浮かべるルーク……。
まさしくスター・ウォーズは黒澤映画の精神を受け継いでいる。そして私の目には、若きジェダイと、映画界最高の師(マスター)である黒澤の弟子ルーカスの姿がオーバーラッップして見える。

1990年3月26日、黒澤は映画史上3人目のアカデミー名誉賞を受賞したのだが、その時のプレゼンテーターがルーカスとスピルバーグだった。(中略)
この時、黒澤はルーカスからオスカー像を受け取り、ルーカスは黒澤から目に見えぬバトンを手渡されたに違いない。

まさしくこの通り。物語「スター・ウォーズ」は「継承の物語」そのものといってもいい。
ヨーダ ルークルークとヨーダ
ヨーダ オビ=ワンヨーダとオビワン
オビ=ワン ルークオビ=ワンとルーク
オビワン クワイガンジンクワイ=ガン・ジンとオビ=ワン
と様々な「継承の物語」がある。
このほかにも、銀河帝国皇帝ダース・シディアスと弟子ダース・モールの関係やボバ・フェットの父と子といったストーリーまであるがこれはまた別の話。
ジェダイの騎士たちが継承していったものは何か。オビワンやルークに継承されたが、アナキンことダースベーダーに継承されなかったものは何か。
一言でいえば「魂の継承」ということではないでしょうか。

さて、黒澤明の映画の継承の物語といえば、「赤ひげ」があろう。赤ひげ先生こと新出去定(三船敏郎)と若い医師保本登(加山雄三)の関係はまさに「スター・ウォーズ」で描かれる師弟関係であろう。
黒澤明 赤ひげ


文章中の「七人の侍」では島田勘兵衛(志村喬)と(木村功)の関係もそうであろう。
戦いが終って、師匠の勘兵衛から弟子の勝四郎が学んだことは何であろうか。決して剣術や戦術といった単純なものではなかったはずだ。
7人の侍

そして「野良犬」。Wikipediaによれば、「2002年に公開されたジョージ・ルーカス監督の映画『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』の序盤で、ジェダイの師弟で師匠のオビ=ワン・ケノービが、ライトセーバーを落とした弟子のアナキン・スカイウォーカーを咎めるシーンは、本作での拳銃を盗まれた新米の村上を、ベテランの佐藤が叱責するシーンの引用である。」とあった。確かにそうですね。
「野良犬」は後の国内外を問わず刑事ドラマ・映画の原型といえる傑作です。
野良犬

と「継承の物語」はあちこちにあります。

まだまだ「継承の物語」を続けます。

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