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「政教分離で公的支援困難 震災で寺や神社の再建進まず。」

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平成23年8月19日付け 上毛新聞から

政教分離で公的支援困難 震災で寺や神社の再建進まず。
東日本大震災で損壊した寺院や神社など宗教施設の復旧が進まない。被災した住民から寄進を求めることもできず、政教分離の原則から公的支援も期待できない状況。鎮魂の場としてだけでなく、被災所や集会所として使われていた実績を評価し、行政の支援を求める動きも出ている。
47寺が流失
59宗派が加盟する「全日本仏教会」によると、岩手、宮城、福島の3県で津波で流された寺院は少なくとも計47寺。被災地全域での全半壊、一部損壊は計約2700寺に上る。また神社本庁によると、社殿の全半壊は被災地全域で計309社、神楽殿や社務所の損壊は計1827社だった。
ただ、地域住民も多数被災しており、宗派や団体も施設の再建支援に全力を傾けることはできにくい状況。全日本仏教会は「各宗派でも支援金を募ったが、地域あってのお寺。住民支援の寄付を優先している」と話す。
慈善団体が援助
津波で本堂や庫裏などが流失した宮城県南三陸町の曹洞宗寺院、西光寺では7月に幅約9m、長さ16mの仮本堂が完成。数千万円とされる建設費を負担し寄付したのは世界各地で慈善活動を展開しているフリーメーソン。
曹洞宗からはコンテナハウスと義援金300万円が提供されたが、本堂建設には通常、億単位の費用がかかる。
流された本堂の中に入り本尊や仏具を取り出す住民の姿に胸を打たれた住職の小沢良孝さんが、同県気仙沼市の僧侶千葉省三さんに本堂再建を訴え、千葉さんの知人が日本の団体「ジャパン・フリーメーソン」に取り次いだ。英国を起源とするフリーメースンの会員は宗教は問われないが、秘密結社とみなされ「陰謀論」の対象となることも。しかし、千葉さんは「誤った風評を気にしている場合ではない。今一番欲しいのは、確実な支援だ」と話す。
自力再建に見通しがつかない中、公的支援を求める動きも出ている。
宗教界一丸で
福島県三春町在住の作家で福聚寺住職の玄侑宗久さんは、委員として入っていた政府の復興構想会議で、提言の対象に「神社・仏閣・教会等」の表現を盛り込むよう提言した。
さらに、財団法人「新潟中越大震災復興基金」が、集会所などコミュニティー施設として使われていた神社や寺院に再建費を補助する仕組みを作っていた点にも着目。「地域のコミュニティー施設」という表現も併せて提言したが、提言には盛り込まれなかった。
玄侑さんは「特定の宗教を支援してくれと言っているわけではないのに」と嘆く。神社本庁は「未曽有の災害であり、国には補助金の面で配慮してほしい」として要請活動を検討しており、玄侑さんも「宗教界がまとまって動くべきだ」と訴えている。


似たような新聞記事で、平成23年5月29日 産経新聞から

神様避難する?しない? 悩む神社 宗教法人格取り消しの懸念も
福島第1原発周辺で、神社関係者らが、各神社の御神体を避難させるべきか否かを悩んでいる。いずれも長年にわたり、その土地に鎮座し続けてきた大切な信仰対象。「避難せず、地域の留守を預かる存在でありたい」という考えがある一方で、「避難先で祭礼を続けたほうがいい」との声も。宗教としての実体がないと判断されれば、宗教法人格の取り消し対象ともなりかねず、関係者らは気をもんでいる。(赤堀正卓)
 第1原発がある福島県双葉町、楢葉町などの神社を管轄する、福島県神社庁双葉支部。20キロ圏内に14の神社、20~30キロ圏内に4の神社がある。支部長をつとめる、楢葉八幡神社の岡田正士宮司は、「御神体を避難させるかどうかは、各神社で氏子役員らと相談して決めることになりそうだが、みな悩んでいる」という。
 約千年にわたって応神天皇を祭ってきた岡田宮司の神社は、20~30キロ圏の緊急時避難準備区域にある。約千軒の氏子がいたが「残っているのは、原発の仕事をしている50世帯ぐらい」。岡田宮司自身は「この場所で受け継がれてきた伝統を守ることが自分の役目。氏子らが戻ってくるのを待ち続ける」と残留を決めた。

 何百人もの氏子でにぎわい、地域のコミュニティー形成に役割を果たしてきた春祭り。今年は4月19日に、岡田宮司がたった一人で祝詞をあげた。「早く地域に人が戻れるようにと祈りました」
神社の中には関係者らが相談のうえで、「いつ戻れるのかわからないのだから、避難させて、そこでお祭りした方がいい」と、御神体を総代が預かる形で避難させたところもある。関係者によると、御神体が重量のある岩や石のため、物理的に避難できないところもあるようだ。
 20キロ圏内の警戒区域内の神社はさらに深刻だ。宮司らは着の身着のままで避難せざるを得なかったため、御神体どころか社殿がどんな状態になっているかも分からない。津波で安否不明となったままの宮司もいる。一時帰宅も始まったが、神社は「住居」とはみなされないため、当面は立ち入りができない。神社や事業所への立ち入りが認められそうな6月中旬をメドに、宮司や氏子の役員らが御神体の扱いを決めることになるという。
 神社本庁では「地域の人々が長年にわたって守り、受け継いできたのが神社。避難している人たちが戻ったときに、神社が機能していれば、祭礼などを通じ地域の求心力になるはず」(広報部)と、安易な御神体の避難は勧めたくない立場だ。ただ、「長期避難となる可能性も高いく、地元の事情を優先してもらうしかない」とも話している。
 原発周辺の神社に限らず、岩手や宮城を含めた被災神社や寺の中には、宗教法人としての資格の扱いを気にする所も出ている。宗教法人法の81条で、「礼拝施設が消滅し、やむを得ない事由がないのに2年以上にわたって施設を備えない」などのケースは、宗教法人の解散対象となる可能性を定めているからだ。
 福島県神社庁では「御神体が社殿ごと津波で流され、再建の見通しが立たない所は多い。加えて原発の影響で立ち入りすらできないところもある」という。
 宗教法人法を管轄する文化庁宗務課では、「『やむを得ない事情』にあたる可能性があると思うが、被災状況を調査していくなかで最終的に判断することになる」とする。しかし、地元からは「2年でなんてとても無理。解散対象から早めに外してほしい」といった声があがっている。


神社や寺が日本人にとっていかに重要なものであり、切っても切り離せない存在のものであるかは、当サイトの神社関連の記事を参照してください。
「神社は違憲なので撤去」、そんな日が来るかもしれない。
日本人はなぜ「神社」に行くのか!
「婚活」でも「縁結び」でも「パワースポット」でも何でもいい、とにかく日本人は「神社」に行くことに意味がある。
神社が「日本文化」の集まる場所とみるならば、現代の日本文化の象徴である「アニメキャラ」がそこで隆盛を築いていても何ら不思議なことではない!
日本人にとって神社とは?  日本人度チェック付き
アニメは日本文化を救えるか 第6回 アニメと神社
また地域コミュニティーとしての神社(祭りなども含む)の重要性は、過去記事「いま日本に必要なのは「ディズニーランド」でも「パンダ」でもない。「祭り」や「年中行事」「花見」こそいま行われるべきなのだ!」の中でも触れた。
以下、その時の文章。

また「祭り」には地域コミュニティーの結び付きを強め、近隣住民の絆を深め、他の地域との人々との交流をもたらす。この地域コミュニティーが災害時において大きな役割をしたことは今回の災害でも再認識されたはずだ。
過去記事「マイケル・サンデルか池田信夫か、どちらが正しいのか? 大震災のときだけコミュニティーの大切さを問うのでは意味がない。」
この前、NHKラジオを聞いていたら阪神大震災経験者の評論家が、祭りや町内会のイベントは災害時の予行演習になる、といった話をしていた。確かにそうだ。神社や公民館などに町内の人々が集まり、炊き出しをしたり、テントを張ったり、名簿を作って役割を決めたりする……、これらはまさに災害時に避難した際にすることと同様のことを行うことになる。これだけでも十分に「祭り」を行う価値があるというものだ。

この祭りの中心に神社や寺はある。地方において神社や寺が地域コミュニティーの中心を担っていることへの認識が政府のみならず日本人全体で薄まっているのだ。

日本人にとって、これほど大切な寺や神社の再建進まないのは、「戦後の政教分離政策」と「神社は国家神道に通じ、果ては戦争をもたらすという悪しき思想の刷り込み」によるものだ。その結果、最高裁で「神社は違憲なので撤去」という判決まで出たのだ。
つくづく思う。日本人は日本人たらしめているものをどんどん失っていっていると。
いま日本は滅亡の危機なのか? 何かおかしくないか?

被災地の神社
(画像はhttp://sukekyo.tumblr.com/post/5499130464/jpから)

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[367] 被災地を現代の巡礼の地に
宮古から海岸線沿いに歩いて南下しようと思っておりますが、営業している旅館は皆無であきらめておりました。四国遍路の経験を思い出し、お寺の本堂の片隅にでも泊めてもらえないものかと思い、寺の状況を調べていたら、このブログに出会い、社寺もたいへんな状態であることがわかりました。しかし、形だけの復興にしないためにも宗教の果たす役割はあると思います。東北の太平洋岸を現代の巡礼の地にできないものでしょうか。私は、鎮魂の旅に出たいと思います。ご協力いただけるなら連絡ください。

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