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自己の感情コントロール その2 資料編17回目 発達心理学から1

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自己の感情コントロール その2 資料編17回目

自己の感情コントロール その1 アンパンマン考の続きからの続き。

図解雑学「発達心理学」(ナツメ社、山下富美代・編) から、感情のコントロールに関する箇所を抜き出してみました。

行動の進化 大脳の大型化の意味  人には、ほかの動物にはみられない特有の行動がいくつもある。これには、脳の大型化が深くかかわっている。
・人間の行動と動物の行動
私たちは、生命維持や種族維持に不可欠なものから、会話、仕事や勉強まで、様々な行動をとる。これらの行動は、人間以外の動物にも共通する単純なものもあれば、人間に特有の複雑なものもある。ことばの能力の一部は高等な哺乳類にも認められるが、文字を書くことは人間特有の行動である。多くの動物は喜怒哀楽の行動を示すが、学問、芸術、宗教などに対する複雑な感情をもつのは人間だけである。このように生物種によって行動のレパートリーが違うのはどうしてか。それは、行動や精神をコントロールする脳に違いがあるからである。
・脳の進化
アメリカの脳生理学者P・D・マクリーンは、行動との関係から、人間の脳は3つの働きから階層的に構成されていると考えた。脊髄や中脳(脳幹の一部)などからなる爬虫類脳、大脳辺縁系からなる旧哺乳類脳、新皮質からなる新哺乳類脳である。爬虫類脳は、呼吸や生殖、闘争や支配など個体と種の保存にかかわる機能を持つ。爬虫類脳をとりまいている旧哺乳類脳は、喜怒哀楽と記憶を司り、比較的単純で定型的な爬虫類の働きを柔軟に変えることができる。最も外側にある新哺乳類脳は、感覚情報の処理、精密な運動制御、創造的活動を行い、遺伝的制約を越えた比較的自由な働きをする。この3つの脳は、生物の進化の流れにそって、古い爬虫類に新しい旧哺乳類脳が、さらに新しい新哺乳類脳が付け加えられるように発達してきた、とマクリーンは説明する。つまり、人間は、単純な行動を担う古い脳に新しい脳を追加していくことにより、大脳を大型化させたといえる。
脳

新生児特有の原始反射 赤ちゃんの初めての行動
人間の行動は、意思とは無関係な反射運動から始まる。なかでも新生児には、特有の原始反射が備わっている。
・反射とは
人間の新生児は、運動能力が未熟で、自分の意思で行動をコントロールすることができない。新生児の行動の多くは、大脳皮質より単純な行動を司る、脊髄に支配された反射である。反射とは、特定の刺激に対して自動的に引き起こされる運動で、意思によるコントロールができない。反射には、持ち上げた膝の下をたたくと足が跳ね上がる膝蓋反射、光の点灯と消灯で瞳孔の縮小・拡大が起きる瞳孔反射、食べ物を口に入れると唾液が出る唾液反射などがある。
・原始反応
反射には、新生児のときにしか現れない原始反射には、いくつかの種類があるが、それらの多くは、新生児が生きていくために必要不可欠な行動である。口唇探索反射や吸啜反射は、唇の周辺に乳房が触れるとそれを吸い、そして流れ込んできた母乳を飲み込むという一連の行動を自動的に行わせる。また把握反射やモロー反射などは、危険や怖いものから身を守る基礎になっている。
・原始反射から随意運動へ
原始反射は生後4~6カ月頃に消失し、随意運動は、意思のコントロール下にあって、自分の欲求や環境に応じて行うことができる運動である。この変化は、原始反射を司る神経系が消失するために生じるのはなく、脳の髄鞘化や樹状突起の発達が進むにつれて、大脳皮質による行動のコントロールが可能になることによって生じる。つまり原始反射が随意運動に抑制されることによって生じるのだ。

幼児期の自我の発達 自立性の生まれる時期
幼児期に入った子どもは、自律しようとし始める。同時に、自分のできないことに気づくことで、恥の感情も芽生える。
・幼児期の課題
子どもは、成長発達とともに、母親(または母性的養育者)との密接な関係に徐々に変化をみせ始める。自分一人でできることが多くなり、母親と自分が違った存在であることに気づき始める。この頃、同時に自律の欲求がみられるようになる。この時期にあたるのが幼児期であり、E・H・エリクソンによれば、獲得すべき課題は自律性であり、それに対する危機が恥と疑惑であるという。
・しつけと自律の関係
自律性とは、初めは自分以外のものから制御されていたものを自分で制御することで、しつけと関係が深い子どもは、初めはしつけという子どもの意志の外にある規範で行動が制御されるが、しつけをもとに、次第に自分の意志によって、子どもが学び取った規範で自分の行動を制御するようになっていく。「自分でできる」ことは子どもに自信を与え、自分で何かを成し遂げたという効力感(こうりょくかん)も養う。そして周囲の人や環境に積極的に働きかける力も発達させていく。このように、しつけは自律性を促すものであり、子どもを親の規範で縛ったり制御するためのものではない。
・恥ずかしいと思うこと
幼児期になり、他人や社会を意識し始めると、「恥ずかしい」、「自分は何もできないんだ」と思うようになる。自分がうまくできないことや他人ができて自分ができなないことを、恥や疑惑として感じるのがこの時期である。これは、失敗したときや叱られたときに感じるのが道徳的な恥に発達していくとされる。しかし、裸を見られてはずかしいと思うような身体的な恥の感情の出現はもう少し遅く、5歳以降発達していくようである。


続く……。
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