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自己の感情コントロール その3 資料編19回目 発達心理学から 3

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自己の感情コントロール その3 資料編19回目 発達心理学から 3
図解雑学「発達心理学」(ナツメ社、山下富美代・編) から、感情のコントロールに関する箇所を抜き出してみましたの3回目


同情・非難の理解の仕方 同情と非難の差はどこから生まれるのか
・子どもは何歳ころから、大人と同じような理解の仕方で他人に対して同情や非難をするようになるのだろうか
・コントロールの可否と同情・非難
今朝、大事な打合せをしたかった同僚Aが遅刻した。同僚Aはあなたに、「朝寝坊して遅刻した」あるいは「高熱で起きられず遅刻した」と理由を説明したとする。同僚Aに対するあなたの反応は、前者の説明に対しては多分「怒り」であり、後者の説明に対しては多分「同情」であるだろう。
私たちは、良くない結果(上記例では遅刻)を当事者(上記例では同僚A)が出した場合、なぜその結果が生じたかを考える。ここでコントロール可能性が問題にされる。上記の説明では、遅刻の原因として朝寝坊(Aがコントロール可能な出来事)と高熱(Aがコントロール不可能な出来事)がある。原因を理解すると、次にそれに対して観察者(上記例ではあなた)に感情的な反応が生じる(上記例では、「怒り」と「同情」)ということが明らかにされている。すなわち、原因がその人の個人的な力で解決できる(コントロール可能)と判断される場合には怒りが生じ、その原因がその人の個人的な力ではどうにもならない(コントロール不可能)と判断される場合には同情が生じる。
・コントロールの可否と怒り・同情が結びつく時期
それでは、いつ頃からこのような原因理解と感情の結び付きができあがるのであろうか。5歳~9歳までの子どもたちを対象にした研究で、成績が悪かった子に対する先生の感情反応(怒りと同情)から、先生がその子をどのように理解しているかを判断させた実験がある。その結果は、怒りから努力不足(コントロール可能な原因)を推定することは、9歳になると100%できるが、同情から能力不足(コントロール不可能な原因)を推定することは、5歳で50%、9歳でも72%しかできないことがわかった。

道徳的価値判断の発達 価値判断の基準はどう変化するのか
・道徳的価値判断は、自己中心的観点、他者との関係の観点、そして社会、全人類的な観点から判断されるように発達していく。
・道徳的な善し悪しの判断の習得
道徳的価値判断は、小さいときからの他の人々との生活(社会生活)の中で発達していく。例えば、「他人を傷つけることはいけないこと」、「嘘をつくことはいけない」というような様々な道徳的価値判断の基準を、他の人々の行動を観察したり、様々な社会経験を積み重ねていくうちに身につけていく。このような価値判断の基準となるものの習得は、自分の善し悪しの判断と、他の人のそれらの判断が異なっていることに気づき、その違いを解消しようとすることにはじまるとL・コールバーグは考えた。
道徳的価値判断の基準の発達過程
コールバーグは、道徳的価値判断の習得は、「時、場所そして人のいかんにかかわらず公正に適用されるという原則」と「個人的な要求や好みを超えて個人の行為を支配する原則」、この両方の特徴を最終的に備えるようになる発達的課程であると考えた。そして、道徳性の発達について詳細に検討し、発達過程を6段階にまとめた。
私たちは、上記した他の人々との判断を解消するために、発達段階によって異なる見方を使って判断するようになる。
第1段階 罰せられることが悪だと考え、罰をさけるために決まりに従う。
第2段階 罰などマイナスの結果を最小限に、褒美などプラスの結果を最大限に実現することが正しいと考え、それを実現するために他の人に従う。
第3段階 相手との関係で期待される役割を果たすことが正しいと考え、他人に認められ、よい関係をもてるような行動をとる。
第4段階 社会全体を維持することが正しいと考え、その社会における義務や責任を果たし、権威を認め、社会秩序の維持に努める
第5段階 一般的な権利と幸福を守るため、社会全体に承認された基準に従うことが正しいと考え、契約や民主的に受け入れられた規範に従う。
第6段階 すべての人間の人格が尊重され、理想的な見方に立った社会的取り決めが正しいと考え、契約や法律のおよばない問題でも、この取り決めに従って判断し、行動する。

以上が引用。
学者さんってほんとに○○段階説というのが好きですね。
エリクソンのライフサイクル8段階説やマズローの自己実現・欲求5段階説などなど。
これらの○○段階説は、自分自身が脱皮して新らたな自分として成長していくのではなく、低次元のものを土台としてそこからひとつひとつステップアップ(理想的な人間に)していくことが、要点となっている。これは、過去記事 自己の感情コントロール その3でみたように、古い爬虫類に新しい旧哺乳類脳が、さらに新しい新哺乳類脳が付け加えられるように発達してきた人間の脳のように、低次元から高次元に段階を上げていくようなものとよく似ている。だからこそ、人はこういう段階を踏んでステップバイステップして進化していくような説に引かれてしまうのだろう。
まあ、マルクスの共産主義・唯物史観も段階説だから、やはり段階説は分かりやすく、人を引き付け(惑わす)るのだろう。

さて、道徳的価値判断の発達の項目に「年齢ごとの道徳性の発達段階の分布」の図が掲載されている。
これが興味深い。
道徳性
小学5年生では第3段階が圧倒的に多く、中学2年生では第3段階に次いで第2・第4段階も多い。高校2年生になると第3段階と第4段階が同じ位で、第5段階も出てくる、大学生になると第4・第5段階が圧倒する。
ここで分かるのは、年齢を重ねると道徳性の価値判断は低次元から高次元へ移行していくということだ。
となれば、大人になれば第5・第6段階の人たちばかりになるはずだろう。
しかしそうはならない。
第1段階を読んでみよう。「罰せられることが悪だと考え、罰をさけるために決まりに従う。」とある。
現実的はこういう大人ばかりだ。
「法律に違反しなければ、何をしてもいい」「罪にならないのなら、どんな悪どいカネ儲けをしてもいい」「見つからなけれなければ社会のルールを守らなくてもいい」……。
そういう欲望のままに行動すると道徳性は減退する。だがそんな大人がいかに多いことか。これでは、年齢とともに進化ではなく退行しているのだ。

そのためにも、必要なのは「感情や欲望を制御するアンパンマン力」なのだ。

……続く。

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